アルトゥーロ・ペレス=レベルテ
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アルトゥーロ・ペレス=レベルテ(Arturo Pérez-Reverte, 1951年11月25日-)はスペインの小説家、ジャーナリストである。2003年よりスペイン王立アカデミー(Real Academia Española)会員。
[編集] 経歴
カルタヘナ生まれ。1973年よりプエブロ紙でジャーナリストとしての活動を開始し、後にスペイン国営テレビ(Televisión Española, TVE)に移籍。1994年に小説家に転身するまで一貫して戦場特派員として取材を続ける。また1986年にナポレオン戦争を題材にした処女小説「El húsar」を発表。1990年の「La tabla de Flandes(邦題『フランドルの呪画』)」、1993年の「El club Dumas or La sombra de Richelieu(邦題『呪のデュマ倶楽部』)などヒット作を連発。1994年にTVEの内紛からTVEを辞め、小説の執筆に専念する。
1996年にジュブナイル小説として発表した(当初は娘のカルロタに読ませる為に書き起こされた)「El capitán Alatriste(邦題『アラトリステ』)がジュヴナイル小説の枠を大きく越えてスペイン国内で大ヒットし、「Las aventuras del capitán Alatriste (アラトリステ隊長の冒険)」としてシリーズ化される。「アラトリステ」シリーズは2作目「Limpieza de sangre(邦題『異教の血』)」、3作目「El sol de Breda (邦題『ブレダの太陽』)と巻を重ねるごとにジュヴナイル小説色が薄まり、重厚な歴史小説として巻を重ねている。
作品は「ナインスゲート」(『呪のデュマ倶楽部』)、「アラトリステ」など数多く映画化されている。