アオスジアゲハ
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?アオスジアゲハ | ||||||||||||||||||||
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日本亜種 Gs nipponum |
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分類 | ||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||
Graphium sarpedon Linnaeus, 1758 |
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和名 | ||||||||||||||||||||
アオスジアゲハ クロタイマイ |
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英名 | ||||||||||||||||||||
Common Bluebottle |
アオスジアゲハ(青条揚羽・学名 Graphium sarpedon)は、チョウ目・アゲハチョウ科に分類されるチョウの一種。
目次 |
[編集] 生息地
東アジア、東南アジア、オーストラリア北部の広い範囲に生息し、15の亜種に分かれる。
日本では ssp.nipponum Fruhstorfer, 1903 が本州以南に分布するが、南方を起源とするチョウなので、本州中部以北ではそれほど多くなく、東北地方南部あたりが北限とされており、北海道にはいない。
なお、この亜種は日本のほか朝鮮半島にも分布する。
出現期は5-10月。成虫は年3-4回発生する。成虫の前翅長は 30-45mm ほど。都市周辺でもよく見られ、公園、照葉樹林、街路樹などに生息する。
[編集] 特徴
翅は黒色で、前翅と後翅に青緑色の帯が貫いている。この帯には鱗粉がなく、鮮やかなパステルカラーに透き通っている。翅斑は雌雄ともによく似ているため、雌雄の同定は生殖器で判断するのがよい。
飛び方は敏捷で飛翔力が高く、樹木や花のまわりをめまぐるしく飛び回っていることが多い。
アゲハチョウ類には珍しく、静止時に翅を閉じて止まる。
幼虫の食草はクスノキ科植物の葉である。越冬態は蛹。一般のアゲハと違い、幹ではなく葉に蛹を形成する。雄は初夏から夏にかけて水辺に吸水集団を形成する。
ちなみに、青帯をまったく欠く変異個体が発見されたことがある。
[編集] 写真
[編集] アオスジアゲハ属
アオスジアゲハ属は東南アジアを中心に分布しており、5 の亜属に分かれ、主に次の種が属する。 [1]
- Graphium 亜属
- タイワンタイマイ Graphium cloanthus Westwood, 1841
- コドルスタイマイ Graphium codrus codrus Cramer
- オナガクロタイマイ Graphium empedovana Corbet, 1941
- ミロンタイマイ Graphium milon Felder & Felder, 1864
- アオスジアゲハ Graphium sarpedon
- セラムタイマイ Graphium stressmanni Rothschild, 1916
- ミイロタイマイ Graphium weiskei Ribbe, 1900
- コモンタイマイ Graphium agamemnon Linnaeus, 1758
- ミカドアゲハ Graphium doson C.Felder & R.Fedler. 1864
- Arisbe 亜属
- Paranticopsis 亜属
- Pathysa 亜属
- Pazala 亜属