アイロン
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アイロンとは
- 英語で鉄のこと。iron/aI@n/.
- 熱と重みで衣服の皺を伸ばす目的で使用する器具。(この記事で詳述)
- 前項の派生的なもので、髪の癖などを直しストレートにする電気製品。ヘアーアイロン、ストレートアイロン、コテなどとも呼ばれる。
日本においてアイロンとは、熱と自重により衣類のしわをのばす、こて(鏝)状の道具をいう。古くは炭火を熱源としていたが、現代では電気によるものが一般的である。
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[編集] 炭火アイロン
炭火アイロンは、金属製の容器に炭火を入れ、この熱と容器の重みで布の皺をのばすアイロン。 日本では火のしと言われ、江戸時代中頃より使われるようになった。 昭和30年頃まで使われた。
明治時代になると、西洋より炭火アイロンが入ってきて広く普及した。 炭火アイロン、あるいは火のしは中の炭がはじけて火の粉が飛び散り、布を焦がす心配があるが、日本では良質の木炭が生産されていたので、さほど問題にならなかった。
西洋では布を焦がす問題から、中に炭を入れないこて(鏝)形のアイロンも広く使われた。 これは、石、鉄、銅等で制作され、使用する時はアイロンストーブと言われる専用のストーブの上及び周囲に乗せて加熱するもので、火の粉の心配は無い。
後に、電気式のアイロンに移行する。なお、現在では家庭用にはコードレス方式やスチーム機能付のものも多い。
[編集] 電気式アイロン
電気式アイロンは、20世紀初頭から普及した、電気によって熱を発生させるアイロンをいう。現代においては電熱線に電流を流すことによって発生するジュール熱を熱源とするものが一般的となり、単にアイロンと言った場合はこれを指す。電気式アイロンという呼称は、単にアイロンと言った場合に炭火アイロンとの混同を避けるため便宜的に用いているに過ぎない。
[編集] 電気式アイロンの機能
- 温度調節
- アイロンには、掛け面の温度を調節するスイッチが装備されている。衣類の素材に合った温度を選択することが肝要である。衣類製品にはアイロン掛けの温度が表示されていることがあるので、それに従うのが望ましい。あて布を必要とするものや、まったくアイロン掛けができないものもある。
- アイロンは掛け面の温度を検出する部品が内蔵されている。掛け面の温度が設定された温度を下回ると電源がオン状態になり、設定された温度に達すると自動的に電源が切れる。
- スチーム
- 掛け面より高温のスチーム(水蒸気)を噴出する機能で、衣類のしわを取るために有効。スチーム機能を利用するためには、あらかじめアイロン本体に水を注入させておくことが必要である。
- スチームの噴出は掛け面を下に向けることで自動的に行われるが、製品によっては噴出が任意で行えるよう専用のスイッチが装備されている。
[編集] 電気式アイロンの形態と種類
- コードレスアイロン
- 家庭で用いられる多くのアイロンは、商用電源を電源とする。アイロン本体より電源コードがコンセントまで延びているのが通常であるが、アイロン掛けを行う際はこの電源コードがわずらわしく感じることがある。
- そこで登場したのがコードレス式である。電源はそのスタンドより延びており、アイロン本体の加熱はスタンドに載せている間のみ行われる。掛け終えたらスタンドに戻し、再度加熱する。
- 折りたたみ式アイロン
- 取っ手部分を折りたたむことで、コンパクトに収納できるアイロンが開発されている。
[編集] アイロン台
アイロン台は、アイロン掛け専用の台。 四角形のものや舟形のものなど、種類がある。
[編集] アイロン掛け
繊維は、水分と圧力と温度を加えることによって、ある程度変形させることができる。そこで、人体の丸みに合わせて生地に丸みを持たせたり、皺(しわ)を伸ばしたり、折り目をつける目的等でアイロン掛けがなされる。
木綿や麻のワイシャツは洗濯すると皺が多くつきアイロン掛けが必須のものが多かった。そこで、アイロン掛けの負担を軽減するために生地に化学繊維等を混紡したり特殊加工をすることで、形態安定(形状記憶)機能を持たせた、アイロン掛けが不要と称するものが多く出回るようになった。
あて布がなされることもある。これにより、温度と圧力の調整が可能である。
[編集] 関連項目
- エクストリーム・アイロン掛け
- ズボンプレッサー