やすり
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やすり(鑢)とは、棒状や板状の金属に細かい並列の刃をつけ、それによって切削することで、表面を滑らかにするか切断するための工具。通常は持ち手がつけられている。
なお、紙製のものは紙やすりといわれる。この紙やすりと区別するため敢えて金属やすり、金やすり(かねやすり)と呼ぶこともあるが、単にやすりと言えば元々は金属のものを指した。
爪の形を整えるのに使用されるやすりは「爪やすり」といい、簡易なものが爪切りなどに組み込まれている。
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[編集] 種類
刃は平行のもの(単目)と交差しているもの(複目)がある。
断面形状は平、半丸、丸、角、三角などの種類がある。目の粗さは荒目、中目、細目、油目に分かれ、この他、鬼目、波目、複目、単目がある。
[編集] 使い方
ヤスリには刃の方向があるため、押す方向でしか削ることができない。刃(溝)に加工カスが詰まると切れ味が悪くなるのでワイヤブラシにより目詰りを落とすことが必要。その際、溝方向に沿ってワイヤブラシを動かす。
[編集] 製造方法
成形(熱間鍛造)、焼きなまし、研磨、目立て、焼入れの工程を経て作られる。焼入れの際、焼入れ性向上のため味噌を添加したものが使われる。[要出典]