ぱられる
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| ぱられる | |
|---|---|
| ジャンル | ラブコメ・少年漫画 |
| 漫画 | |
| 作者 | 小林俊彦 |
| 出版社 | 講談社 |
| 掲載誌 | マガジンSPECIAL |
| レーベル | KCマガジンコミックス |
| 発表期間 | 2000年8号 - 2002年1号 |
| 巻数 | 4冊 |
| 漫画: ぱられるEX（えくすとら） | |
| 作者 | 小林俊彦 |
| 出版社 | 講談社 |
| 掲載誌 | 週刊少年マガジン2001年39号 |
| その他 | 『ぱられる』4巻に収録 |
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目次 |
[編集] 概要
「マガジンSPECIAL」（講談社）誌上において2000年8号から2002年1号まで連載されていた。また番外編として『ぱられるEX（えくすとら）』（単行本4巻に収録）が「週刊少年マガジン」2001年39号に掲載された。単行本はKCマガジンコミックスより全4巻。
広島県尾道市を舞台に、互いの親の再婚によって突如姉弟となり、2人きりで同居する事となった猫田信之介と星野桜の二人を中心とした恋愛模様が描かれる。 暖かく、優しい絵柄で描かれた思春期の爽やかな恋は、尾道の風景も併せどこか懐かしさを感じさせ、安らぎを与えてくれる。
注意：以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。
[編集] あらすじ
いつも喧嘩をしており、仲が悪いと評判の猫田と星野。しかし猫田の行動は好きな気持ちの裏返しであった。意を決し遂に告白をした猫田であったが星野の答えは Yes でも No でもなく「無理だよ」。失意のもと帰宅した猫田に対し、父は星野の母親と再婚する事を告げる。星野の「無理」は姉弟となる事知っていたからであった。再婚の予定だけを告げ、共に演奏家である父母はすぐに演奏旅行へと旅立ち、猫田と星野の二人きりの生活がはじまる……。
[編集] 登場人物
- 猫田 信之介（ねこた しんのすけ）
- 今作の主人公の中学3年生。野球部のエースであり、結構人気はある。勉強は苦手な様子。母は幼い頃に亡くなっており、5歳までを祖母の家ですごし、以降父親と二人で暮らしている。クラスの男子のリーダーの様な存在で、女子と対立の筆頭に経っている。父が再婚し星野と姉弟となる事となったが、入籍は済んでおらずまだ姉弟とはなっていない。
- 幼い頃に星野に初めて会った時に一目惚れをするも、好きが故につい意地悪をしてしまい、いつも喧嘩している二人として有名になっている。告白をし、姉弟となる事を理由に断られて以降も星野の事を一途に思い続けており、なんとか本当に姉弟となる前に付き合いたいと思っている。
- 星野 桜（ほしの さくら）
- 今作のヒロインで中学3年生。学年トップレベルの成績で頭がよくて見た目も大変可愛いいため、1つ下の学年にはファンクラブがある。女子のリーダー的な存在で、猫田の悪戯等に対して真っ先に反抗して行く。幼い頃に両親が離婚し、母に引き取られている。母が結婚する事になった為に、猫田家へと引っ越してくる事となる。CMの撮影で尾道を訪れていた倉敷の目に止まりカメラリハーサルの名目で取った映像が実際のCMとして使われ全国区に流れる。その後倉敷に芸能界にスカウトされるが断っている。自身も猫田の事が好きでありながら、母の幸せを願い自分の気持ちを押し殺す優しい性格。一度寝付くと着替えさせられても起きない。
- 猫田の父
- 名前は不明。バイオリン奏者。星野の母との再婚を決めるが、親類の説得に手を焼いており、まだ入籍はしていない。結婚を報告後、猫田と星野を一緒に住まわせた上で、演奏旅行に出発している。
- 星野の母
- 名前は不明。チェロ奏者。猫田の父と一緒に演奏旅行に出かける。
- 北村 （きたむら）
- 猫田のクラスメートで親友。猫田と同じく野球部に所属している。頭が良くてスポーツマンで顔も良く金持ちという完璧な人間。星野の事が好きで猫田に橋渡し役を頼むが、猫田の気持ちに気付き身を引いている。その後、西川と付き合う。野球部の合宿は彼の家の別荘で行われている。
- 西川（にしかわ - ）
- 猫田達のクラスメートで、星野の親友。夏休みから北村と付き合い始める。演劇マニアであり、桃子の事を知っていた。
- 真田（さなだ）・岩鉄（がんてつ）
- 共にクラスメートの男子。あまり出番はないが出てくるときは2人セット。
- 相原 理奈（あいはら りな）
- 猫田達よりも一学年下の野球部マネージャー。可愛いため野球部の中でも人気がある。猫田の事が好きで積極的にアピールをして来る。星野が作った料理を自分が作ったと言う等性格に若干の問題がある。
- 春野 桃子（はるの ももこ）
- 通称桃ちゃん。星野の4つ上の姉で、親が離婚した際に父親に引き取られている。突如猫田家にダーリンと一緒にやって来るが、ダーリンに金品を持ち逃げされる。マイペースな上すちゃらかな性格のため様々なトラブルを巻き起こす。実は知る人ぞ知る舞台女優でかなりの演技力を誇る。
- 倉敷 銀次（くらしき ぎんじ）
- 今売り出し中の劇団ブラックBOXの演出家。気になる女の子にはいきなりスカートめくりをして反応を見るのが癖。スターになる才能があると桜をスカウトする。
- 菅野 塔子（かんの とうこ）
- バアちゃんの家の近くに住む、猫田の幼馴染み。小さい頃は名前と日焼けした姿からでカリントウ子と呼ばれていたが、すっかり女らしく成長している。幼い時に猫田と結婚の約束をしており、今でも猫田の事が好き。優しい性格で、何かと用事を作ってはバアちゃんの様子をうかがいに来る。ど田舎で警察も殆どいない事から、無免許で父のバイクを乗り回している。
- バアちゃん
- 猫田の祖母で、5歳まで信之介を育てた母親変わりでもある。バスが1時間に1本の、超が3つつくくらいの田舎に住んでいる。
- 荒木
- 猫田達のクラスの担任。髪型からキューピー先生と呼ばれている。色黒でがっちりした体格をしている。
- 桐谷
- 猫田の学校の先生で、生活指導（特に男女交際）にうるさい。ヒステリックな所があり苦手な生徒が多い。荒木の事が好き。
- 矢吹 マリ（やぶき - ）
- 猫田の先輩で、野球部の2つ上のマネージャーだった人。猫田がバイトで訪れた民宿の姪であった為バイト先で再会する。部活が終わった後も1人練習する姿を見て猫田に惚れており、再会を機に猫田に告白をする。「ぱられるEX」にのみ登場しており、本編にも登場させるつもりだったが展開などの都合により出せなかったと作者は語っている。
[編集] 単行本
[編集] 逸話
- 今作は「尾道市を舞台に、思春期の男女が親不在の家で同居する」という大枠の設定を引き継いだ上で、次作『ぱすてる』としてリメイクされており、作中のエピソードの多くはより作り込まれた形で『ぱすてる』の中に見つける事が出来る。逆に言えば今作は『ぱすてる』のプロトタイプであるが故、『ぱすてる』と比較すると作り込みが甘く、状況設定の不自然さ（外見は2軒で中は1軒の家、猫田と星野が同居を始めるまでの経緯）などが目立つ事となる。
- タイトルの『ぱられる』は編集部の担当者が考案した。作者自身も既存のラブコメや映画を参考に考えていたが、どれも納得のいく案ではなかったため、担当の考えた『ぱられる』を気に入り決定したと言う。
- 連載開始前に作者が尾道出身と記載される予定だったが、後になって作者は尾道出身ではなく担当者の勘違いだった事が発覚した。
[編集] 外部リンク
- 尾道あんな坂こんな坂『ぱられる』編 - ファンサイト。モデルとなった景色を写真で詳しく紹介。
