とどヶ崎
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本来の表記は「魹ヶ崎」です。この記事に付けられた題名は記事名の制約から不正確なものとなっています。 |
魹ヶ崎(とどがさき)は、岩手県宮古市にある本州最東端の岬である。岬には魹ヶ埼灯台があり、西には、465mの魹山がある。この地域を含む岩手県の海岸線一帯は、陸中海岸国立公園に指定されている。
「とどが崎」の「崎」について、地元では昔から土偏の「埼」を使っているとの訴えがあり、国道45号にある案内標識などは設置当初「崎」だったものが「埼」に直されている。 しかし国土地理院の地図上ではまだ直されておらず、一般の地図上での表記が直されるのは当分先のことになると予想される。
宮古市では地名は国土地理院に従って「魹ヶ崎(とどヶ崎)」、灯台の名前は海上保安庁に従って「魹ヶ埼(とどヶ埼)灯台」で統一しているようである。 灯台の名前は「観音埼灯台(神奈川県)」「尻屋埼灯台(青森県)」「大王埼灯台(三重県)」など土偏の「埼」のものがほとんど。 漢字の意味としては「崎」は「地形」を表すため、その周辺地域の「地名」として住所などに使用される事が多く、一方の「埼」は「地点」を表すため、岬やそこに立つ灯台などの「名前」として使用される事が多い。 従って、「とどがさき」を地名と見るのか、岬の名前と見るのかが争点であると思われる。