だいとう
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だいとうは、大東海運が所有する貨客船。那覇港から離島である南大東島及び北大東島を結ぶ航路に使われる船舶である。
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[編集] 概要
1990年(平成2年)5月2日就航。大東諸島に生活物資を運ぶ唯一の船であり、大東諸島の住民の生活には欠かせない船である。運行頻度は月に4~5往復程度(おおむね前月の下旬に予定がわかるようである)で、積載される貨物と気象状況で出航の可否が決まる。基本的な入出港場所は泊港であり定員は55名であるが、石油類などの危険物を載せる便の場合は出港が那覇新港(安謝港)となり定員が12名となる。那覇での乗船券の発券は出港の前日か当日の15時までとなっている。このシステムは運航できるか直前まで要確認の現状からは有効であろうが、一般の観光客として利用しようと考えた場合には相当不便を感じる面は否めない。予約は泊港2Fの事務所に直接行くか電話のみであり、インターネットなどによる受付はない。決まった日、決まった時間に必ず出航するわけではないので、十分に留意のこと。
前甲板に12フィートコンテナを積載しており、大東諸島では、港湾設備の都合により、人もコンテナ大の檻に入れられて乗降することになる。これが、本船の最大の特徴である。フェリーではないので、本船でマイカーを運ぶことは出来ない。(ただし、事前に申請することによって、車が貨物扱いで運ばれることはある)
大東諸島に向かう旅客はほとんど琉球エアコミューターで空路向かうため、旅客はそれほどではないが、時期によってはほぼ満席になることもある。
[編集] 主要要目
船内は、2等のみであるが、2段ベッドの4人部屋、桟敷席の2種類があり、先着購入順に割り当てられる。他に、1室だけ特別室が設置されているが、普段は使用不可である。売店はなく、自動販売機(ジュース・カップラーメン)と衛星電話の公衆電話、冷水器のみ備え付けられている。他に、共用スペースとしてサロンが用意されている。
- 総トン数 699t
- 全長 73 m
- 全幅 11 m
- 旅客定員 55 名(危険物積載時は12名)
- 航海速力 14ノット
- 建造 山中造船
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[編集] 関連項目
南大東島及び北大東島からの乗船券は、各村港湾担当部署が代理店となっている。