西区 (札幌市)
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西区(にしく)は、札幌市の中心から見て、西側にある行政区である。 札幌市の10区の中では2番目に大きい面積を有している。西区内の住居表示(地区)は、琴似、八軒、二十四軒、山の手、西町、西野、福井、平和、発寒、宮の沢、小別沢である(実際には西部の山々の多くは南区の所属)。
目次 |
[編集] 環境
[編集] 地理
- 東部は平坦で、住宅地、商業地が多く、西部は傾斜地が続き、そして山々が連なる。北西部の地盤は泥炭地で、農業には向かず、過去には牧場が多かった。
- 手稲山系・平和の滝を水源とする、宮城沢川、永峰沢川、琴似発寒川は盤渓を水源とする左股川と合流し新川にそそぐ。西野を水源とする中の川、西野川、宮の沢を水源とする宮の沢川、上追分川。宮の森を水源としニ十四軒を流れる琴似川と河川は多い。
- 旧手稲町の西野、福井、平和は山間地域のため、豪雪地域である。1973年頃までは、稲作・畑作が行われていたが、今は住宅地となっている。八軒、発寒は強風地域である。特に冬季間は石狩湾からの北風を遮る物がないため、住宅街であるが激しい風が吹く。
- 手稲山は頂上付近を含めて手稲区との区境にあるが、在札放送局の送信所は西区平和に所在する。また主に山間部の平和の条丁目表記のなされていない地域は「平和~番地」と表示される。
- 西区の最高峰は手稲区と二分している手稲山(1,037.3m)である。ついで阿部山(703m)、595.5m峰、585.3m峰、三角山(311.3m)、五天山(303.5m)と続く。
- 手稲山はヒグマの生息地であり、特に西野地区は山を削って宅地化を進めたため、例年ヒグマが住宅地に出没し、農作物や人家のゴミ等に被害を与えている。2000年から区役所が「クマ出没情報」を出し警戒するよう呼びかけている。
[編集] 自然
- 冬の降雪量は西区土木センターを観測地点として平均508cmである。
[編集] データ
- 人口密度:2,744人/km2、世帯数:96,783世帯、人口増加率:0.83%。
- 年代別人口構成比率:0-14歳 12.7%、15-24歳 11%、25-64歳 58.7%、65歳- 17.6%
- 産業別就業人口比率:1次産業 0.3%、2次産業 19.6%、3次産業 77.9%
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- (2006年1月現在)
[編集] 隣接している自治体
[編集] 歴史
- 1857年 - 徳川幕府20名の武士と従者が発寒に移住したのが入植の始まり。
- 1906年 - 札幌郡の琴似村・発寒村・篠路村(一部)が合併し二級町村制施行、琴似村(現在の西区の一部と北区の一部)が設置される。
- 1942年 - 琴似村が町制施行、琴似町となる。
- 1955年 - 琴似町が札幌市と合併する。(琴似町の地区は琴似本町、琴似発寒、琴似山の手、琴似八軒、琴似二十四軒)
- 1967年 - 手稲町が札幌市と合併する。(手稲町の地区は手稲本町、手稲冨丘、手稲宮沢、手稲東、手稲福井、手稲平和、手稲西野、手稲稲穂、手稲金山、手稲山口、手稲星置)
- 1972年 - 札幌市が政令指定都市に移行し、西区が設置される。
- 1976年 - 地下鉄東西線開業により琴似駅(終着駅)と二十四軒駅が開業。
- 1988年 - JR函館本線が琴似まで高架化された。琴似発寒川を渡り、発寒からは地上。
- 1988年 -JR札沼線 八軒駅が開業。
- 1989年 - 西区から手稲区が分区される。旧手稲町の一部(福井、平和、西野、手稲東→西町、宮の沢)が西区に残る形となる、また宮の沢→西宮の沢、発寒→新発寒のそれぞれ手稲区に割譲された。
- 1995年 - JR札沼線が高架化された。
- 1999年 - 地下鉄東西線延長部開業により発寒南駅と宮の沢駅(終着駅)が開業。
- 2004年 - 市の環境モデル区となり、環境保護を重視した区独自の施策が行われる。
[編集] 経済・産業
[編集] 企業
[編集] 地域
- 発寒鉄工団地・木工団地
[編集] メディア
- 広報さっぽろ 西区版(札幌市発行)
- 三角山放送局(らむれす)・さっぽろにしエフエム放送 76.2MHz(コミュニティFMラジオ局)
- 1馬 札幌支局(八軒10条西12丁目)
- 株式会社第一興商 札幌西営業所 (有線放送)
[編集] 郵便
- 札幌西郵便局(日本郵便札幌西支店併設)
[編集] 公共施設
- 西区役所・西区民センター・保健センター
- 札幌市西区体育館・西温水プール
- 農試公園屋内広場(ツインキャップ)
- 札幌市生涯学習総合センター ちえりあ・札幌市生涯学習センター・視聴覚センター
- 西健康づくりセンター、まちづくり情報交流センター
- 西野地区センター、発寒地区センター
- 山の手図書館
- 宮の沢屋内競技場
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[編集] 福祉施設
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[編集] 教育
[編集] 大学・短期大学
[編集] 専修学校
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- 西札幌病院附属札幌看護学校
- 札幌建築デザイン専門学校
- 札幌医学技術福祉専門学校
- 札幌医療科学専門学校(中央館、バイオ館)
- 札幌心療福祉専門学校
- 札幌リハビリテーション専門学校
- 札幌福祉保育専門学校
- 北海道鍼灸専門学校
[編集] 高等学校
- 道立
- 私立
[編集] 中学校
- 市立
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[編集] 小学校
- 市立
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[編集] 幼稚園
- 市立
- 私立
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[編集] 特別支援学校
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- 札幌市立山の手養護学校(小学部、中学部、高等部)
- 札幌市立北翔養護学校(中学部、高等部)
[編集] 学校教育以外の施設
[編集] 保育所
- 市立
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- 札幌市西区保育・子育て支援センター
- 札幌市山の手保育園
- 札幌市山の手乳児保育園
- 私立
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[編集] 公共職業能力開発施設
- 独立行政法人雇用・能力開発機構立
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- 独立行政法人雇用・能力開発機構北海道センター(北海道職業能力開発促進センター)(愛称:ポリテクセンター北海道)
[編集] その他
[編集] 医療機関(総合)
[編集] その他の公共施設
- 西野浄水場、西部配水池、発寒川取水場
- 新川 水処理センター・新川 水再生プラザ
- 西土木センター
- 西清掃事務所・発寒清掃工場(破砕工場)・リサイクルプラザ発寒工房
- 札幌市動物管理センター
- 手稲平和霊園
- 発寒墓地
[編集] 文化・体育・芸術
- 劇団さっぽろ
- 宮の沢屋内競技場
- 札幌市西区ミニバレー協会
- 悠々クラブ(ソフトテニスクラブ)
- 札幌こどもミュージカル育成会
- シンフォニカ・スタジオ (レンタルホール)
- パトス(PATOS) (多目的ホール)
- 生活支援型文化施設 コンカリーニョ
- 札幌市生涯学習センター ちえりあ
[編集] 交通
[編集] 鉄道路線
[編集] バス
2004年まで札幌市交通局がバス路線を多数運営していたが、段階的に民間事業者に路線移譲され、現在、西区内の路線バスは以下の事業者により運行されている。
- ※手稲方面行ならびに(JR琴似駅経由便を含め)札樽線を運行していたが、市営バスの西部地区の大部分の路線が委譲されて運行。また市営バス琴似営業所はJRバス琴似営業所(二十四軒)となった。
- ※主にJR線以北。
- 地下鉄発寒南駅発-ばんけいスキー場-真駒内(冬季間は増便される)
- 琴似バスターミナル(琴似1条4丁目)
- 発寒南バスターミナル(西町北7丁目)
[編集] 道路
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[編集] 公園
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[編集] 名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
[編集] 商業・遊戯施設
- 西友西町店(西町南6丁目)
- 西友 宮の沢店(宮の沢1条1丁目)
- ジョイ (スーパーマーケット)(西町北7丁目)
- マクドナルド西町店(西町北2丁目)
- ロイヤルホスト(西町北4丁目)
- ヴィクトリアステーション(西町北10丁目)
- ナムコワンダーシティ(西町北13丁目)
- フレッティ琴似店(八軒5条東1丁目)
- ラルズマート山の手店(山の手2条6丁目)
- ラルズマート発寒店(発寒14条4丁目)
- ビッグハウスウエスト(発寒7条9丁目)
[編集] 外部リンク
- 「札幌市生涯学習センター(ちえりあ)」
- 「農試公園ホームページ」
- 「札幌市公園検索システム(農試公園 <運動公園>)」
- 「札幌市西健康づくりセンター」
- 「まちづくり情報交流センター」
- 「琴似発寒川の河畔にある公園」
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[編集] 関連項目
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