完新世
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完新世(かんしんせい、Holocene)は地質時代区分(世)のうちで最も新しいもの。第四紀の第ニの世であると同時に、現代を含む。
かつての沖積世(Alluvium)[1]とはほぼ同義である。最後の氷期が終わる約1万年前から現在まで(近未来も含む)のこと。その境界は、ヨーロッパにおける大陸氷床の消滅をもって定義された。
目次 |
[編集] できごと
- 期間が短いため大規模な大陸の移動などはないが、完新世の初期には、大陸氷床の融解によって海面が130m以上急激に上昇した。特に完新世の気候最温暖期と呼ばれる時代には、現在より3mから5mほど海水準が高かったとされる(縄文海進)。その後、海面は緩やかに下降し、海水準は直近のここ二千年ほどは比較的安定している。
- 完新世の初め頃、大きな川の流域などで、徐々に人類が文明を築き始めた(年表参照)。
- 紀元前10,450年頃に、コロンビアのボゴタ近郊のエル・アブラの遺跡で先史文化の萌芽が見られる[要出典]。
[編集] 脚注
- ^ 沖積世の名は、地質学に時期区分が導入された17世紀のヨーロッパでこの時代の地層がノアの洪水以降に生成されたと信じられたことによる。現在では神話に結びつけることは望ましくないことと、より厳密な定義が必要とされたことにより、この区分名は使われなくなった。
[編集] 関連項目
- 地質時代 - 顕生代 - 新生代 - Neogene(2004年における国際地質科学連合(IUGS)の改定により、更新世と完新世が含まれるようになった。これまで新第三紀と呼ばれていたが、今後の訳語は未確定)
- 世
- 地球史年表
- 新石器時代
- 沖積層
- 沖積平野
[編集] 外部リンク
- 地質年代表(仲田崇志)