UFOロボ グレンダイザー対グレートマジンガー
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UFOロボ グレンダイザー対グレートマジンガー | |
監督 | 葛西治 |
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製作 | 今田智憲 |
脚本 | 藤川桂介 |
出演者 | 富山敬、石丸博也 |
音楽 | 菊池俊輔、渡辺宙明 |
公開 | 1976年3月20日 |
上映時間 | 27分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
前作 | グレートマジンガー対ゲッターロボG 空中大激突 |
次作 | グレンダイザー ゲッターロボG グレートマジンガー 決戦! 大海獣 |
『UFOロボ グレンダイザー対グレートマジンガー』(ユーフォーロボ グレンダイザー たい グレートマジンガー)は1976年3月20日に東映まんがまつりで上映された日本のアニメ映画作品。
目次 |
[編集] 概要
テレビアニメ『UFOロボ グレンダイザー』初の映画オリジナル作品。
本作以前の東映まんがまつりで、既存のヒーロー同士が「対」のタイトルを冠した作品で共闘することがあったが、本作では文字通りグレンダイザーと敵の手に落ちたグレートマジンガーが対決する。
『グレートマジンガー』のキャラクターは一切登場しない(甲児の回想シーンでグレートを操縦する剣鉄也の姿がわずかに映るのみ)ため、従来のクロスオーバー作品とは雰囲気が異なり、『グレンダイザー』の外伝的エピソードとなっている。
この作品の中では兜甲児がグレートマジンガーを操縦するが、主役メカを脇役が、あるいはその逆は度々あったが、主役メカを別の主役メカのパイロットが操縦したのはこれが初めてのケースとなった。
注意:以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。
[編集] あらすじ
遅々として進まない地球侵攻計画に業を煮やしたベガ大王は、スカルムーン基地にバレンドス親衛隊長を派遣した。バレンドスは兜甲児を捕らえ、自白装置によってロボット博物館に展示されているグレートマジンガーの存在を知り、これを強奪、自ら操縦して円盤獣と共にグレンダイザーに襲いかかる。
しかし甲児の助言によってグレートは一時的に機能が停止してしまい、バレンドスは敗走を図るが、グレンダイザーと甲児が搭乗したグレートの逆襲に遭い、宇宙船ごと撃破された。
[編集] 既存のシリーズとの差異
自白装置にかけられた甲児の回想シーンでは、既存のシリーズ本編と異なる描写が多々見られる。
- 甲児が初めてマジンガーZに乗り込んだのは祖父・十蔵博士の別荘地下であったが、本作では「光子力研究所で」と語っている。十蔵が「光子力研究所で」Zを造ったとも言っている。
- マジンガーZがジェットスクランダーなしで空を飛んでいるカットがある。
- ドクター・ヘルの最期がテレビ版と異なる。本作では、自ら搭乗した機械獣にマジンガーZが投げた放熱板(マジンガーZにこのような武器はないが、月刊OUTの85年12月号の一コーナー『必殺技・必殺武器大辞典』では、『マジンガーブーメラン』と非公式だが明記されている)が命中して爆死している。
- グレートがミケーネの本拠地で闇の帝王を前にして正体不明の戦闘獣と戦う場面がある(グレート本編内ではミケーネ帝国に攻め込んだことはなく、闇の帝王と直接相対したことも無い)。
- 『グレートマジンガー』最終話ではビューナスAとダイアナンAもロボット科学博物館に寄贈されたことになっているが、本作のロボット博物館にはマジンガーZとグレートマジンガーのみが展示されている。
[編集] 主な登場人物
- 宇宙科学研究所、シラカバ牧場
- ベガ星連合軍
- 予告編
- ナレーター:富山敬
[編集] 登場した円盤獣
- ジンジン
- 兜甲児をTFOごと捕らえた円盤獣。グレンダイザーとも対決するが、組み付いたところを反重力ストームで上空へ吹き飛ばされ、地面に激突して爆発した。
- グビグビ
- バレンドスが操縦するグレートマジンガーを援護するために出撃。甲児が操縦するグレートマジンガーのアトミックパンチ~ブレストバーンで倒される。
- コアコア
- 3基ある核に空中のエネルギーが集まってできた円盤獣。ブレストバーンと反重力ストームでエネルギーを吹き飛ばされた後にグレンダイザーに体当たりを敢行するが失敗し、母船もろとも自爆する。