Mini-ITX
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Mini-ITX(ミニ・アイティーエックス)は、台湾VIA Technologies社が開発したマザーボードのフォームファクタ(規格)。MicroATXやFlexATXといった小型ATX規格よりも顕著に小さく、わずか17センチメートル四方である。さらに小さなNano-ITX(ナノ・アイティーエックス、大きさ12cm四方)や、Pico-ITX(ピコ・アイティーエックス、10cm×7.2cm)がある。
Mini-ITXのマザーボードは組み込みシステムで用いられることを前提に設計され、製品としてはVIA製のEden、EPIA(C3)シリーズなどが大多数を占めているが、インテルやAMDのCPU向けの製品も少数ながら作られている。
自作パソコンとしては、チップセットにグラフィック機能を統合しており、省スペースパソコンやホームシアターパソコンとしての使用に適している。VIA製のものは自社CPU直付けであり、熱設計電力 (TDP) が小さい部品を実装し、CPUの冷却装置としての強力な冷却ファンを必要としない。デメリットとしては、拡張スロットはそのサイズゆえ1~2基と少なく、モバイルPC用パーツを利用する事も多いため、通常のデスクトップ用マザーボードより高コストとなる。VIA製のマザーボードはインテルやAMDのCPUほど高速ではない。しかし、割り切ってみればインターネットやメール、ビジネス用途であれば十分な性能である。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
|
|
---|---|
チップセット | VIAのチップセット |
CPU | Cyrix III | C3 | C7 | Eden | CoreFusion | Isaiah |
GPU | Savage | Chrome |
その他 | EPIA | Mini-ITX | Envy |
関連企業 | VIA | Centaur | Cyrix | S3 Graphics |