M.U.G.E.N
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M.U.G.E.N(一般的に「ムゲン」「MUGEN」と呼ばれる)はElecbyte(エレクバイト)によって開発された、フリーのパーソナルコンピュータ用2D格闘ゲームエンジンである。DOS版・Linux版・Windows版がある。
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[編集] 概要
このゲームエンジンは非常に自由度が高く、商業2D格闘ゲームなどに見られる機能であれば、ほぼ全て実装することができる。様々なキャラクターやステージを追加でき、アドオンで体力ゲージやキャラクター選択・タイトル画面などを変更できる。発表されているキャラクターの9割は既存ゲームから違法にコピーしたデータであるため、ユーザーはゲーム、作品等といった既存の枠組みを超えた対戦が可能である。 勿論のこと、このような既存ゲームからのキャラクターだけでなくM.U.G.E.Nオリジナルのキャラクターも多数存在する。オリジナルのキャラクターの中には既存ゲームに匹敵するような完成度のキャラクターもおり、それらだけでも十分に対戦を楽しむことは可能である。
M.U.G.E.N本体には、Kung Fu Man[1]というカンフーを使うオリジナルキャラクターが付属している。このKFMを改造したキャラクターも多数存在する。キャラクターには、オリジナルのゲームで使用不可能な(使用しない)技を使えるよう改造されたものもある。
[編集] 歴史
1999年7月17日、DOS版M.U.G.E.Nが初めてリリースされた。その後、2001年11月にElecbyteが開発プラットフォームをLinuxへ変更し、DOS版のサポートは終了した。一時、公式サイトにWindows版M.U.G.E.N作成に必要な、Windows用コンパイラを購入するための寄付を求める告知が掲載された。新たにリリースされたLinux版にはより多くの改善が施されており、これらの変更を取り入れたWindows版の公開が期待されることとなる。だが、Elecbyteは2003年にプロジェクトの中止を決定し、公式サイトを閉鎖した。寄付した者に配布されたWindows用ベータ版の流出が、このことの原因だと考えられている。配布され流出したベータ版にはいくつかの制限があった[2]が、それらの大部分を解消するハック版が2004年にwebで公開された。非公式リリースであるハックされたWindows版は、最終Linux版とほぼ同等の機能を持っている。
2007年、異なるハック版でステージとキャラクター選択画面の高解像度表示がサポートされた。
2007年半ば、Elecbyte公式サイトは復活した。初めはGoogle AdSenseのみが表示されており正統性を疑う声もあったが、7月26日にFAQが追加された。このFAQでは、M.U.G.E.Nの次期メジャーリリースの前に、Windows版の修正版を公開するつもりだと書かれていた。しかし、いくつかの理由からこれらの主張は疑問視され、このサイトの記述は誰かがドメインを買ったかハックしたことによるフェイクだとみなされている。
[編集] クローンプロジェクト
M.U.G.E.Nクローンを作成するプロジェクトがいくつかある。ShugenDoや無限猫である。これらはオンライン対戦や移植性の高さを期待されている。
[編集] DOS版とWindows版の違い
- Windows版は機能的にDOS版を遥かに上回っている。しかし、機能拡張に伴いエラーチェックが厳密になったことで互換性が失われたデータも多い。また、Windows版はDOS版に比べ若干負荷が高く、快適に動作させるには一定のスペックが必要である。
- DOS版はキャラクターの色に最大256色しか使えず、BGMに利用できる形式もMP3、MIDI、MODのみである。これに対しWindows版は、256色以上のカラーへの対応がなされると共に、BGMの対応形式もプラグインにより拡張可能になっている。
- DOS版ではフルスクリーンでしか使用できないが、Windows版はウィンドウでのプレイが可能となった。しかし、その為にフルスクリーン化はDirectX8.0以上が必須となり、コンフィグファイルでVideo Winモードを高画質対応に設定し、キャラデータのキャッシュ読み込みをオンにするなどの設定をしなければならず、多少手順が多くなっている。
[編集] 法的見地
- 本体
- ElecbyteによるM.U.G.E.Nの使用に関するライセンスは失効しており、新しいライセンスの交付はなされないとする向きが多い。そのため、現在配布されているM.U.G.E.NはElecbyteによって許可された物ではない。また、この点について:Elecbyteはこれまで何ら法的手段も講じていない。
- キャラクタやステージのデータ
- キャラクターやステージの、スプライト・音声・音楽は著作権で保護されたゲームからのコピーが使われているものがほとんどである[3]。このため、最近のゲームを元に作られたキャラクターへのリンク[4]を控える「タイムリリース」ルールを主張するグループもある。[要出典]
- キャラクタやステージのデータなどの創作物については法的に2種類に大別できる。1つは画像や音声と言った、上記のような理由から一般的に著作権保護の対象であることの多いデータを流用したものである。そしてもう一方は、CMD(コマンドファイル)・AIR(アニメーションファイル)・CNS(定数とステート定義によるキャラクターのメインファイル)などの、作成者に著作権のあるプログラムソースに類する物である[5]。
このような状況を踏まえ、現在エンジン、その他の創作物の利用は個人のモラルに委ねられている。
[編集] 注釈
[編集] 関連項目
- Knuckle Fighter Alpha
[編集] 外部リンク
- Elecbyte公式サイト
- [1] a good mugen forum
- Magic Mugen
- M.U.G.E.N Fighters Guild Network
- RandomSelect
- Mugen-Infantry
- 無限小学校
- 無限中学校
- 無限高校