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ベルナール・チュミ(Bernard Tschumi、1944年、1月25日)はスイスのローザンヌ生まれの建築家、著作家、教育者。チュミはフランス人とスイス人の両親の下に生まれ、ニューヨークとパリを活動の拠点としている。パリで学んだ後、1969年にスイス連邦工科大学チューリッヒ校で建築学の学士を取得する。チュミは各地で教職に就き、イギリスのポーツマスにあるポーツマス・ポリテクニク、ロンドンにある英国建築協会付属建築専門大学(通称AAスクール)、ニューヨークにあるInstitute for Architecture and Urban Studies in New York、アメリカ合衆国のマサチューセッツにあるプリンストン大学、ニューヨークにあるクーパーユニオン、そして1988年から2003年までGraduate School of Architecture,Planning and Preservationの学部長を務めたコロンビア大学で教えた。チュミは米国の永住市民権を得ている。
世界軸(axis mundi, cosmic axsis, world pillar and center of the world)は大地と天との接続点を表すシンボル。また二つの領域間の移動手段、通信手段でもある。そこでは四方位が統合され、天からの贈り物が世界中に広められる。このことから世界軸はオムパロスに、つまり世界の中心に置かれる。そこは世界の開始点である。[1]
世界軸はさまざまな文化に存在し異なった形態となって現れる。女性的なイメージ(an umbilical providing nourishment)の場合もあれば、男性的なイメージ(a pjallus providing insemination into a uterus)の場合もある。自然の物体であれば山、木、蔓、茎、煙や炎の柱であり、人間の手による人工物であれば棒、塔、梯子、階段、五月柱(メイポール)、十字架、尖塔、縄、トーテムポール、柱などである。上方への志向は宗教的なもの(パゴダ、神殿の山、教会、ミナレット)と深い関係にあるが、非宗教的なもの(オベリスク、燈台、ロケット、摩天楼)であることもある。[2] 世界軸は呪術やアニミズムの信仰体系を持った文化の際立った特徴ではあるが、最先端の科学技術をもった国々でも見られる特徴である。つまり高さへの衝動が世界の中心という概念によって高層建築物と根強く関係しているのだ。
自分の家や土地を「世界の中心」と考えることは、それらがその人にとっての活動領域の中心であることから、自然な行為といえる。「中国」という名称は世界の中心に位置しているという古代の考えを表現している。.[3]
自らの慣れ親しんだ世界内で、特定の場所―たいてい大地と天空とが近接する山などの高い地点―が中心の中心、すなわち世界軸としての地位を獲得する。高い山は典型的にその付近の住民によって神聖なものとみなされている。聖廟はたいてい頂上や基礎の上に直立している。日本で最も高い山である富士山は日本文化において昔から世界軸の象徴であった。崑崙山脈は中国で似た役割を担っている。スー族の信仰ではブラックヒルズが世界軸である。カイラス山はチベットの諸宗教にとっては神聖なものだ。古代メソポタミアにおいては、シュメール人やバビロニア人らが人工の山であるジグラットを川沿いの平野に建立した。ジグラットは頂上に位置する神殿へとつながる階段の土台となっていた。メキシコのテオティワカンを築いたネイティブ・アメリカンは、天へと向かう階段が印象的な巨大なピラミッドを建てた。.[4]