Wikipedia:AutoWikiBrowser
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AutoWikiBrowser | |
開発元: | AutoWikiBrowser project |
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最新版: | 4.3.2.0 / 2008年5月19日 |
対応OS: | Microsoft Windows |
種別: | ウィキペディア編集 |
ライセンス: | GPL |
公式サイト: | SourceForge.net |
AutoWikiBrowserは、Microsoft Windows 2000/XP以降に対応した、うんざりする単調な作業をより速く、楽にこなすことができる半自動ウィキペディア編集ソフトウェアです。記事を投稿すると自動的に新しいページが開きます。設定により、通常、中心となる編集とともにしなければならない細部の編集(一般的にスタイルの調整)を提案します。
現在、AutoWikiBrowser(以下「AWB」)は、カテゴリ(1つまたは複数)、「リンク元」、Googleの検索結果、ウォッチリスト、投稿記録から記事のリストを生成することができます。
また、AWBにはデータベースをスキャンするプログラムとIRCMonitor(IRCの最近更新されたページをモニタリングするプログラム)の開発バージョンが付属しています。
このプログラムのソースはGPLの下で入手できます。詳細については#ソースを入手するにはをご覧ください。AWBは無料でダウンロードできるMicrosoft Visual C# Express Editionを用いてC#で書かれています。AWB IRCチャンネルもありますので参照してください。irc.freenode.net - #AutoWikiBrowser
目次 |
[編集] AWB使用時のルール
- 投稿する前に必ず毎回編集内容をチェックしてください。編集する文章の内容をよく理解し、意味が変わらないようにしてください。
- あまりにも速く動作させないでください(最低でも30秒は間隔を置くようにしましょう)。短時間でより多くの規則的な編集をしたい場合はボットアカウントの取得も考えてみてください。
- 論争になるようなことは一切しないでください。
- 無意味な編集や取るに足らない編集はしないでください。たとえば空白を追加・除去するだけ、スタブタグを移動させるだけ、いくつかのHTMLをUnicodeに変換するだけ、リンクから下線を除去する(バッドリンクを除く)、などの編集です。これらの編集はリソースを浪費し、またウォッチリストをいっぱいにしてしまいます。
- すべてのガイドライン、方針、慣例を遵守してください。
これらの規則の度重なる濫用により警告なしでソフトウェアが使用できなくなることもあり得ます。
[編集] バージョン
バージョン(更新履歴)については英語版を参照してください。→ Wikipedia:AutoWikiBrowser/History
[編集] 使用方法
[編集] (1) 登録
訳者註:登録は英語版で使用する場合のみ必要です。
英語版ウィキペディアでAWBを使用したい場合はRequests for registrationにあなたの名前を追加してください。安全上の理由により、英語版では登録したユーザ(Check page参照)のみAWBを使用することができます。
Requests for registrationにあなたの名前を追加することにより誰でも登録できますが、管理者による承認が必要です。承認されるには一般的に標準名前空間の編集回数が500回以上必要となります。登録が承認された際、おそらく管理者からは連絡されませんので、ご自分で定期的に登録ページをチェックしてください。
[編集] (2) ダウンロード
AWBはSourceForgeからダウンロードできます。→ AutoWikiBrowser
最新のSVNバージョンを動作させたい場合は、#ソースを入手するにはをご覧ください。
AWBはMicrosoft Windows 2000/XP以降が必要です(Windows 98/Me上ではUnicodeが正常に動作しません)。また、.NET Framework(Ver.2.0以降)のインストールが必要です(Windows Vistaをご利用の方は既にインストールされています)。
もし正常に動作しない場合、正しく登録されていないか、.NET Frameworkが正しくインストールされていないのかもしれませんのでご確認ください。
デスクトップに直接解凍(展開)して実行するより、新しいディレクトリ(フォルダ)に解凍することをおすすめします。
[編集] (3) 使ってみよう
- 画面左下の「(1) Make list」から「Make from Category」を選択し、その下にカテゴリの名前を入力します。
- 「Make list」をクリックし、記事のリストを読み込ませます。
- 検索、置換、要約欄などのオプションを設定します。
- 「Start the Process」をクリックすると、記事が読み込まれ、自動的に編集が開始されて、画面には差分が表示されます。
- 画面右下の編集ボックスで必要な編集をして、「Save」か「Ignore」をクリックします。「Save」をクリックすると編集内容が投稿され、「Ignore」をクリックすると編集内容は無視されます。どちらのボタンを押しても自動的に次のページが読み込まれます。
[編集] 既知の問題
- ときどきページを読み込む際に動作が停止することがあります。これはおそらくあなたが別のウィンドウを前面に表示させたためです。AWBは新しいページを読み込むときにはAWBのウィンドウを最前面にしておく必要がありますので、動作が止まったときは再度「Start the Process」をクリックしてください。
- AWBはIE(Internet Explorer)コンポーネントを使用していますので、もし何かトラブルがあった場合はIEが正しく動作しているかを確認してください。またIEを使用してウィキペディアにログインしているかどうかも確認してください。もしスクリプトについての設定を変更している場合はIEの「インターネットオプション」→「詳細設定」タブ→「リセット」をクリックしてみてください。
- もし monobook.cssにCSS 2・3を必要とする編集を行っている場合、それらがIEやAWBに正しく表示(反映)されないかもしれません。
- もし「リンク元」からリストを作成していてトラブルが発生した場合、IEキャッシュのクリアを試してみてください。
- バグの出る monobook.jsを使用していると、しばしばIEで画面が真っ白になったりAWBがクラッシュしたりします。このトラブルはIEの「インターネットオプション」→「セキュリティ」タブ→「レベルのカスタマイズ」でアクティブスクリプトを無効にすることで回避できます。
- 「The application failed to initialize properly...」というメッセージが表示された場合は.NET Framework 2.0をインストールしてください。
詳細や確認されているバグ、その他のソフトウェアやウィキペディアの外装についてはFAQ(英語)をご覧ください。
[編集] 説明書
詳細はWikipedia:AutoWikiBrowser/説明書を参照
[編集] データベーススキャナ
AWBはウィキメディアのサーバに不必要な負担をかけずにチェックする記事のリストを生成するデータベーススキャナを含んでいます。
データベースダンプはときどき作られ、無料でダウンロードできます。ページの状態として、最も役に立つダンプはpages-articles.xml.bz2です。database dump progress siteにアクセスすると、現在のダンプ状況を見ることができ、簡単にダウンロードできます。
ダウンロードする際、アーカイブを解凍する必要があり、解凍すると3GBのbz2アーカイブは12GBのXMLデータベースダンプとなります。
[編集] API
AWBは他のスタンドアロンプロジェクトから参照できるWikiFunctions.dllを同梱しています。このDLLはwiki-ready web browser control、シンプルページエディタ、リストメーカー、その他のツールなどを含んでいます。
[編集] プラグイン
詳細はen:Wikipedia:AutoWikiBrowser/Pluginsを参照
AWBはカスタムプラグインを組み込んで使用することができます。それらのプラグインは記事を処理したり、ユーザインタフェースを拡張したりすることができます。またプラグインはC#やVisual Basic.NETのような.NET言語で作ることのできるDLLファイルの形で存在します。AWBの起動時には、AWBがあるフォルダにプラグインがないか自動的にチェックされます。検出されたプラグインはユーザが特に何もしなくても自動的に読み込まれ初期化されます。
[編集] 便利な使い方
- 大文字と小文字を検索・置換するには、正規表現を使います。
- 誤字の修正などで作業の速度を上げるには、「Skip if doesn't contain」を設定します(修正された文字を入力する)。
- .NET正規表現構文についてはこちらのウェブサイトをご覧ください。→ http://www.wellho.net/regex/dotnet.html
- ウィキペディアのサーバの応答が遅いときにInternet Explorerの「インターネットオプション」で「画像を表示する」のチェックを外すとページの表示スピードが速くなります。また、通常Internet Explorerを使用せず、他のブラウザでカスタム monobook.jsを使用している方は、Internet Explorerの「インターネットオプション」→「セキュリティ」タブ→「レベルのカスタマイズ」でアクティブスクリプトを無効にすることでページ表示が高速化されるかもしれません。注意:Windows Updateを手動に設定している場合はアクティブスクリプトを有効にする必要があります。アクティブスクリプトがウィキペディアを利用しているときだけ無効になるように設定することも可能です。
- 役に立つ設定の一覧については、en:Wikipedia:AutoWikiBrowser/Settingsをご覧ください(英語)。
- 検索・置換をする場合、改行は
\r\n
で表されます。[1] - AWBではテキストボックスと検索・置換ダイアログ内でキーワードが使えます。たとえば
%%title%%
は記事のタイトルを表します(例:"John Smith")。また、%%key%%
はカテゴリのソートキー(人名に限る)を表します(例:"Smith, John")。他のキーワードについてはリクエストにより提供します。
[編集] ソースを入手するには
AWBはGPLに準拠しており(ライセンスファイル参照)、ソースを入手するには、SVNクライアントプログラムを使用してsourceforgeにリードアクセスする必要があります。
最新のソースを利用したい場合は、TortoiseSVNがおすすめです。クイックガイドは下記をご覧ください。
TortoiseSVNをインストールしたら、「AWB」(もしくは他の好きな名前でもかまいません)というフォルダを作ります。そしてフォルダを右クリックし、「SVN Checkout...」を選択します。(titled "Checkout")と表示されているダイアログウィンドウのURL of Repositoryと書かれたところにhttps://autowikibrowser.svn.sourceforge.net/svnroot/autowikibrowser
と入力します。下のディレクトリが正しいかどうかをチェックしてください。その後、Sourceforge SVNサーバからソースを入手できるはずです。新しいソースが入手可能になったらAWBフォルダのコンテキストメニューから「SVN Update」を実行してください。新しいバージョンについては自動的に通知されるわけではありませんので、定期的にAWBを使いソースバージョンを使用したいなら、毎日チェックし、もし変更があれば新しくリリースされたバージョンをビルトしてください。そのようにすればあなたは最新のバグフィックスと新機能が得られます。
この方法(「anonymous access」。略して「anon access」)でソースをSourceforgeサーバに送ることができなければお知らせください。あなたはプロジェクト開発者として登録する必要があるでしょう。
SVN Updateを実行するとき、ソフトウェアはチェンジリストをダウンロードし、必要と思われる新しいファイルをダウンロードする前に現在AWBフォルダにあるファイルをチェックします。
最新のソースバージョンを実行するためにソースを使いたい場合、これらを自分でコンパイルする必要があります。その際、Microsoft Visual C# Express Editionか、Visual Studio 2005 suiteの上位バージョン(例:Professional)が必要です。
第2のAWBフォルダを開き、Visual Studioを起動させます。IDEが起動したら、release rather than debug(緑色の矢印の隣)を選択してください。開発環境の右側を右クリックし、build solutionを選択します。Visual StudioはソースファイルをAWBやIRC Monitorを実行するのに必要なファイルに変換します。その後、AWBフォルダに戻り、binreleaseを開き、AutoWikiBrowser.exeとWikiFunctions.dllをAWBを実行するフォルダ(AWBの実行ファイルがあるフォルダ)にコピーします。また、同じようにIRCmonitorbinreleaseを開いてAWBがあるフォルダにIRCMonitor.exeをコピーしてください。
もしコマンドラインSVNがインストールされているなら、タイピングと同じくらい単純です。
svn co https://autowikibrowser.svn.sourceforge.net/svnroot/autowikibrowser
上記の例はデフォルトの場所の「autowikibrowser」というフォルダに入れておく場合ですが、コピーする場所を指定する場合はその場所を最後に付け加えてください。
svn co https://autowikibrowser.svn.sourceforge.net/svnroot/autowikibrowser d:\pathtofile
すべてのSVNの変更はSVN Revision Logで見ることができます。
[編集] 脚注
[編集] 関連項目
- MWiki-Browser(英語)
- IRCMonitor(英語)
[編集] 外部リンク
- Project home on Sourceforge(英語)
- Browsing the sources on Sourceforge(英語)
- Regular Expression Language Elements - マイクロソフト MSDNドキュメント .NET Framework開発者ガイド(英語)