AT105 サクソン
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| AT105 サクソン | |
|---|---|
香港警察のサクソン装甲車 |
|
| 基礎データ | |
| 全長 | 5.17m |
| 全幅 | 2.49m |
| 全高 | 2.63m |
| 重量 | 10.6t |
| 乗員数 | 2名+兵員10名 |
| 装甲・武装 | |
| 装甲 | mm |
| 主武装 | 7.62mm機関銃L7 GPMGx1挺 |
| 副武装 | 無し |
| 機動力 | |
| 速度 | 96km/h |
| エンジン | Btford 500 6気筒ディーゼルエンジン 164hp |
| 懸架・駆動 | 4x4 |
| 行動距離 | 510km |
| 出力重量比 | 35.1hp/t |
AT105 サクソン（AT105 Saxon）装甲兵員輸送車は、イギリス製の装甲兵員輸送車である。サクソンは、GKNサンキー社がAT 100 IS計画とAT104計画を基に設計した装甲兵員輸送車であり、Future Rapid Effect System計画によって退役する予定である。
目次 |
[編集] 設計
サクソンは、費用対効果の高い「戦場タクシー」のコンセプトで設計開発され、軽装甲装輪式装甲車は路上での速度で装軌式車両に勝り、さらに多くの部品を民生用トラックから流用することが可能だったため、整備維持費用の削減にも貢献した。
サクソンの装甲は小火器の弾丸や榴弾の破片には耐えられるが、対装甲車両・対戦車兵器には耐えられない。車体の底面は対戦車地雷対策としてV字型の形状となっており、地雷が爆発しても爆風と爆圧を車体外部へ逃がすように設計されている。武装は対空自衛用の機関銃1挺のみである。
[編集] 運用
最初にサクソンが配備されたのは、BAOR（British Army of the Rhine：西ドイツ駐屯イギリス陸軍）所属のイギリス陸軍第3歩兵師団（en）であり、1983年に同師団所属の4個機械化歩兵大隊に配備された。
多数のサクソンIS（サクソン・パトロール）は北アイルランド紛争において、サーチライトやワイヤーカッターなどを装備して、旧式のFV603 サラセンと共に警備任務に従事した。暴動発生時には車体左右に装備された金網を左右に展開して暴徒の進行を阻止すると共に英軍鎮圧部隊の盾として活躍したほか、車体容積の広さを活かして救急車として運用された。
旧ユーゴスラビアにおいては、地雷処理車両として広く活躍した。
[編集] 派生型
- AT105A - 戦場救急車
- AT105E - 機関銃を1挺ないし2挺装備した砲塔を搭載した型
- AT105MR - 81mm迫撃砲運搬車
- AT105C - 指揮統制車
このほかにも、ミラン対戦車ミサイルを搭載した戦車駆逐車仕様などの派生型が存在する。
[編集] 採用国
- イギリス（2003年時点で640両を保有）
- バーレーン（10両）
- ブルネイ（24両）
- 香港（香港警察が6両を保有）
- クウェート
- マレーシア（40両）
- ナイジェリア
- オマーン
- セルビア（国家憲兵が保有。同国のサクソン装甲車は、ラバー製の装甲板と新型の銃架を装備し、そこにブローニングM2重機関銃を搭載している）
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