2,4,5-トリクロロフェノキシ酢酸
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| 2,4,5-トリクロロフェノキシ酢酸 | |
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| IUPAC名 | 2,4,5-トリクロロフェノキシ酢酸 |
| 別名 | 2,4,5-T |
| 分子式 | C8H5Cl3O3 |
| 分子量 | 255.47 g/mol |
| 融点 | 153~156 °C |
2,4,5-トリクロロフェノキシ酢酸（—さくさん、2,4,5-trichlorophenoxyacetic acid, 略称 2,4,5-T）は、枯葉剤（除草剤の一種）として使用された化学合成農薬である。2,4-ジクロロフェノキシ酢酸（2,4-D）と構造的に似通っており、2,4-D同様、植物ホルモンであるオーキシン様の作用を示す。枯草の仕組みも同様であるが、2,4-Dよりもイネ科植物に作用が大きい。また、ミカン、リンゴなどの落果防止、果実肥大の効果もある。
ベトナム戦争でも 2,4,5-T を主成分とする枯葉剤が使用されたが、合成過程でダイオキシン類を生じ、これが不純物として含まれていたため問題となった。
かつて日本国内でも枯葉剤（除草剤）として使用され、ベトナム戦争で問題になった後、多くが埋設処理された（1975年に農薬登録は失効した）。国有林野においても全国で数十箇所が埋設され、その一部の埋設場所は、今となっては特定できない状態にある。
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