黄泉がえり
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『黄泉がえり』(よみがえり)は、梶尾真治の小説。 タイトルは、死んだ人が黄泉(よみ)から帰って来るという意味であり、「蘇り」という言葉の語源である。 熊本県阿蘇地方で突如発生した、死んだはずの人が蘇ってくるという超常現象をベースに、人々の絡み合いを描いている。
この作品は、熊本日日新聞土曜夕刊に、1999年4月10日から2000年4月1日までの約1年間連載されたものである。 新聞連載時にはSF色を排除した構成になっているが、これは一般夕刊紙である事を意識したものと考えられている。 単行本(『黄泉がえり』 新潮社 2000年10月 ISBN 4-10-440201-X)として刊行される際に、“彼”に関する記述が加えられた。
同じ状況設定で別の視点による短編として『黄泉びと知らず』(『黄泉びと知らず』所収 新潮社文庫 2003年7月 ISBN 4-10-149006-6。文庫用書き下ろし)がある。 また、台湾の出版社より『黄泉歸來』のタイトルで中国語訳が出版されている。
目次 |
[編集] 映画
2003年の日本映画。2003年1月18日 全国東宝系公開。興行収入は 32億円。当初は3週間のみの公開予定だったが、好評を博し、上映期間が延長された。
2008年にドリームワークスが権利を取得し、リメイク版の製作を発表。公開時期は未定。
[編集] あらすじ
熊本県阿蘇地方で死んだ人が蘇るという超常現象が起こる。厚生労働省職員の川田は、現象の謎を探るため、自分の生まれ故郷でもある現地に向かう。幼馴染の葵に会い、一緒に調査を進める。ラーメン屋、学校、聾唖学校など様々なところで起こる「ヨミガエリ」。愛する人が生き返って喜ぶ人もいれば戸惑う人もいる。そして、川田は葵の死んだ恋人を蘇らせようと努力するが・・。
[編集] スタッフ
[編集] キャスト
- 川田平太 - 草彅剛
- 厚生労働省に勤務する主人公。
- 橘葵 - 竹内結子
- 川田平太の幼なじみ
- RUI - 柴咲コウ
- 斉藤幸子 - 伊東美咲
- 聾学校教諭
- 中島優一 - 東新良和(ジャニーズJr)
- 14歳で亡くなった英也の兄。
- 中島英也 - 山本圭壱
- ラーメン屋でアルバイトをしている青年。
- 梶原 - 寺門ジモン
- 山田克典 - 市原隼人
- イジメを苦にして自殺した中学生。
- 森下直美 - 長澤まさみ
- 山田の同級生の少女。
- 玲子 - 石田ゆり子
- ラーメン屋の未亡人
- 周平 - 哀川翔
- 玲子の死んだ夫
- 工藤俊作
- 斉藤医師 - 田中邦衛
- 葵の通っている医師。斉藤幸子の父。
- 井田國彦
- 俊介 - 伊勢谷友介
- 神崎 - 清水章吾
- SAKU - 村井克行
- 斉藤園子 - 忍足亜希子
- 斉藤医師の亡き妻であり、幸子の母
- 内藤サキ - 北林谷栄
- 津田春雄 - 高松英郎
- 津田嘉子 - 加茂さくら