鷲羽山駅
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
鷲羽山駅(わしゅうざんえき)は、かつて岡山県倉敷市下津井田ノ浦に存在した下津井電鉄下津井電鉄線の駅。
鷲羽山の登山のための駅として開設された駅である。
瀬戸大橋開業後、下津井電鉄は瀬戸大橋を展望できることを宣伝し、観光路線への脱却をはかった。しかし、実際に瀬戸大橋を展望できるのは、この鷲羽山駅付近であり、鷲羽山駅〜琴海駅にて瀬戸中央自動車道、瀬戸大橋線をくぐる。鷲羽山山頂から西側へ下った、県道393号線(鷲羽山スカイライン)沿いに存在した。
モータリゼーションの進行による乗客の減少、及び瀬戸大橋線により下津井電鉄のバス部門の主力路線である岡山~児島の乗客が減少し、鉄道線の赤字補填が困難となったため、1991年(平成3年)1月1日に下津井電鉄線と共に廃止された。
目次 |
[編集] 沿革
- 1931年(昭和6年)7月10日 鷲羽山駅が開業する
- 1984年(昭和59年)10月1日 瀬戸中央自動車道・JR本四備讃線との交差部分となる、琴海〜鷲羽山間のトンネル(延長134.8m)工事が着工する。同トンネルが下津井電鉄線として初のトンネルとなる
- 1985年(昭和60年) 琴海~鷲羽山間に建設中のトンネル工事のため、工事区間が仮線へ移動する
- 1987年(昭和62年)3月 瀬戸中央自動車道・JR本四備讃線との交差部分のトンネルが完成する
- 1988年(昭和63年)3月12日 鷲羽山駅構内の改良工事が完成する
- 1991年(平成3年)1月1日 児島駅〜下津井駅間が廃止。同時に鷲羽山駅は廃止される。
[編集] 廃止後
- 廃止区間(児島駅〜下津井駅)は、歩行者と自転車専用道「風の道」として整備されている。
- 鷲羽山駅には、廃車となった車輌を利用した待合室が存在したが撤去され、プラットホームのみ現存する。また、鷲羽山駅跡を記す碑がある。
- 近くには下電バス鷲羽山線「下津井中学校入口」バス停がある。また、瀬戸中央道の鷲羽山北BSも近い。
[編集] 隣の駅
- 下津井電鉄
- 下津井電鉄線
- 琴海駅 - 鷲羽山駅 - 東下津井駅
[編集] 参考リンク
下津井電鉄線(廃線) |
---|
1972年4月1日廃止区間:茶屋町 - 天城 - 藤戸 - 林 - 福田 - 稗田 - 柳田 - 児島小川 - 児島 1991年1月1日廃止区間:児島 - 備前赤崎 - 阿津 - 琴海 - 鷲羽山 - 東下津井 - 下津井 |