魔法使いの娘
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魔法使いの娘 | |
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ジャンル | オカルトコメディ漫画 |
漫画 | |
作者 | 那州雪絵 |
出版社 | 新書館 |
掲載誌 | 月刊ウィングス |
レーベル | ウィングスコミックス |
発表期間 | 2002年7月号 - 連載中 |
巻数 | 6巻(以下続刊) |
その他 | ほぼ隔月の不定期連載 |
ドラマCD | |
制作 | メーメイカー |
脚本 | 服部幸子 |
演出 | 八木那央子 井出美恵 |
発売元 | ジェネオンエンタテインメント |
レーベル | Pixy Labo |
発売日 | 2006年8月25日 |
販売価格 | 3,150円 |
収録時間 | 63分 |
話数 | 3話+後日談+おまけ |
鈴の木初音
鈴の木無山 篠崎兵吾 小八汰 鈴の木無畏 茅野月子 |
桑島法子 三木眞一郎 石川英郎 下野紘 星野貴紀 鷹森淑乃 他 |
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『魔法使いの娘』(まほうつかいのむすめ)は、「月刊ウィングス」(新書館)2002年7月号より不定期掲載中の、那州雪絵によるオカルトコメディ漫画。また2006年8月25日にはジェネオンエンタテインメントより、同名のドラマCDが発売された。
目次 |
[編集] 概要
- 不定期掲載という形をとっている為、第1作目以外には基本的にタイトルの後に通し番号がついている。物語としては、初音をめぐる無山の秘密や彼女自身の謎を描くパターンと、初音が出会った「霊」や「魔物」による奇妙な体験を描くパターンとに分けられる。
- 物語は短編連作の形が多いが、稀に前後編になったり前回掲載分の続きから始まったりする。
- 時間の経過があり、作中で初音が高校を卒業したり朋絵が成人後に飲酒をしたり、といった場面が見られる。
注意:以降の記述で本編に関する核心部分が明かされています。 →[記述をスキップ]
[編集] あらすじ
主人公・鈴の木初音は、ごく普通の女子高生(シリーズ開始時点。現在では高校を卒業し専業主婦状態になっている)。養父である陰陽師・鈴の木無山は、初音に跡を継がせようと考えているが、初音にその気は全くない。 しかし彼女の「魔物が見える体質」が引き起こす出来事や、無山を恨む者の手による様々な事件、そして実の両親の死の真相に迫りたいという気持ちにより、初音の気持ちも少しづつ成長してゆく。
[編集] 登場人物
[編集] 無山とその周辺
- 鈴の木初音(すずのき はつね)演:桑島法子
- 本作品の主人公。シリーズ開始時(2002年)は16歳の女子高生だったが、現在は高校を卒業し家事に専念している。
- 一般生活能力の皆無な養父・無山に代わって家事の一切を引き受け、「ごくフツー」でいたいと望んでいるが、彼女自身にも陰陽師の素質があるらしく、ときに魔物を引き寄せることもある。その為か、普段から守り刀を携帯している。
- 無山の暗示によって実の両親との記憶を消されていたが(記憶を消した理由は「引き取った直後の初音が両親のことで毎日泣いてばかりだったから」という非常に短絡的なものだった)、無畏によってその暗示を解かれる。しかしまだ両親の姓や死の原因等、完全には思い出しきっていない様子もみられる。
- 父の仕事には一切関わらないというスタンスだが、その決意とは裏腹に徐々に小八汰を自分の式神として使いこなしたり(気づかないうちに)無山の仕事の手伝いをさせられていたりと、段々陰陽師らしい行動が目につくようになってきている。また最近では自分の身を守る為や両親の死の謎を求める為、積極的に(無畏などから)陰陽術を覚えようとしている節もある。
- 家事が上手でそこそこ美人なのでたまに彼女を想う人間も現れるが、「女ヂカラ」は皆無に等しい。
- 鈴の木無山(すずのき むざん)演:三木眞一郎
- 初音が4歳のときから彼女を引き取って育てている(とはいえ実際には初音が無山の面倒を見ている始末である)養父。シリーズ開始時で37歳。
- 「日本一の陰陽師」と呼ばれ、その実かなり危険な仕事(善悪を問わず依頼さえあれば、呪殺等も行っている)も請負っているが、初音には仕事のことはほとんど話さない。しかし、いつかは彼女を自分の後継者にと考えているらしい。初音や無定たちについては何か思う所があるようだが、今のところは伺い知ることが出来ない。
- 幼い頃から陰陽師の仕事をしていたせいか、常識では考えられないほどの世間知らずで短絡的な考えの持ち主。初音曰く「大人子供」。しかし無畏からは「人としての能力は0に等しいが魔人としては最強」と称され、顧客からは「博士(はかじょ、陰陽師のこと)のなかでは一番人間から遠い」とも言われている。
- 元々小八汰を式神にしていたが、大きくなり過ぎて扱いづらくなったことと請け負った仕事の処理に便利だったという理由で地中に封印しかける。それ以来、小八汰に恨まれている。
- 初音には「パパ」と呼ばれている。
- 篠崎兵吾(しのざき ひょうご)演:石川英郎
- 無山の一番弟子。いつも無山の仕事についているほか、運転手なども務める。かなりの女たらしでナンパ男だが、初音には手を出せないよう、無山から首の後ろに呪詛を入れられている。また金銭感覚ゼロの無山からは、かなり高額の給料を貰っているらしい。
- またシリーズ初期には使えなかった術も徐々に使えるようになるなど、陰陽師としての成長もしているようである。それとともに、無山の非情さへの疑問や、彼が初音を「どう見ているのか」疑問に感じだす描写もみられる。
- 幼い頃から両親が亡くまた霊が見える体質だったらしく、少年院に入っていたところを無山が身元引受人になることで出所した経緯がある。それ故か、異様なまでに警察から身を隠す習性がある。
- 小八汰(こやた)演:下野紘
- 元々は無山が使役する式神。本来は巨大な鬼の姿をしているが、普段は少年の姿をとっている。
- 普段なかなか帰宅できない無山の代わりに初音のボディガード(魔物から身を守るだけでなく、敵対する陰陽師からの攻撃からも守るよう、無山から命令されていた)をするほか、無山の手に負えない魔物を喰う役割も果たす。
- 魔物を喰わせるうちに力が強大になり過ぎた為、一度は無山に裏切られ封印されかかったが、彼に情をかけた初音の力により、現在は初音がアヤカの携帯を介して使役することになった。無山を異様に恨んでいる。
- テンテン
- 初音のペット。初音はフェレットのつもりで接しているが、実は管狐。事実上、初音が使役する式神の状態になっている。
[編集] 無畏とその周辺
- 鈴の木無畏(すずのき むい)演:星野貴紀
- 無山の弟弟子にあたる陰陽師。長いこと海外で暮らしていて、最近日本へ帰国してきた。
- 紫外線のアレルギーを持っている為、外出の際には黒づくめにつば広の帽子を被った姿になる。
- 一見無表情なように見えるが、この作品の登場人物のなかでは(初音とともに)一番の常識人。かつて無山と何らかの諍いがあったらしく、彼を許さないという姿勢を見せているが、初音に対しては優しく対応する。彼女が様々なことを知っていきながらもまだ無山へついていくことに、疑問を呈している。
- 繰名(あやな)
- 無畏と行動をともにする、ゴスロリ風の服装で身を固めた少女。
- 実は、かつて無畏が請負った仕事で死んだ娘の魂を込めた人形だったが、魂が本来の人物から変質してしまい(死んだ魂を扱うことは難しいうえ、人形本来が持っていた魂と混じりあってしまった可能性が考えられる)、無畏が自戒として自ら引きとり陰陽師として育てている。
- 異様に高飛車で何かと初音に食ってかかるが、憎めないキャラクター。
[編集] 初音の実の両親
- 鈴の木無定(すずのき むじょう)
- 初音の実の父であり、無山の弟弟子・無畏の兄弟子にあたる陰陽師。
- 初音が4歳のとき、何らかの理由で妻・晴香とともに初音の目の前で死亡するが、どうやらその謎には無山も関わっているらしい。
- 「鈴の木」というのは陰陽師の流派の名前で、本来の苗字は別のものらしい(但し、鈴の木流の正当な継承者である無山とその養女の初音は、戸籍上も「鈴の木」となっている)。
- 初音には「お父さん」と呼ばれていた。
- 晴香(はるか)
- 無定の妻で、初音の実の母。
- 無定と同じく、初音が4歳のときに死亡。二人揃って、海沿いの墓地に墓がある。
- 初音には「お母さん」と呼ばれていた。
[編集] その他の人物
- 茅野月子(かやの つきこ)演:鷹森淑乃
- 無山の元妻。無山には「月ちゃん」、初音には「月子ママ」と呼ばれている。
- 強力な霊感の持ち主で霊や魔物が普通に見えてしまう体質だが、異様に恐がりな性格なうえ、無山に負けず劣らず「後先を考えないダメ大人」な性格な上に常に魔物がいる家に耐えられなくなった為、初音が7歳のときに無山と離婚。その際、慰謝料代わりに一軒家(無山からは「絶対幽霊の出ない安全ハウス」と言われていたが、実際には月子に対して暗示をかけただけの普通の家だった)を贈られそこに住んでいる。
- 本人は気付いていないが、実は小さな霊は自分で追い払える力を持っている為、たまに無山に「始末に困った霊」を一時的に自宅に送られたりされている。
- 青石朋絵(あおいし ともえ)
- 初音の高校時代の同級生で、現在は大学生。通称トモトモ。
- 霊感があり、自分に自信が持てなかった高校生時代に霊に身体を乗っ取られかけたことがある(偶然波長のあった「はぐれ式神」に狙われたが、初音と兵吾によって助けられた)が、初音とケンカ友達になって以来、そういったことはないようである。
- 一時期兵吾に片思いし、初音に逆恨みをしていた時期もあったが、現在はふっきれているようである。
- 常人離れした酒豪で、コンパでは必ず男子学生を潰すことで有名。男性の想いに鈍感過ぎるところは、初音とどっこいどっこい。
- 中原(なかはら)
- 美少女系とモデラー系のオタク青年。
- 特に霊感がある訳ではないが、何かと霊関係のトラブルに巻き込まれやすい。初音と小八汰の存在を知っているが、自ら彼女等には深く関わらないほうがいいと感じている。
- 三次元の女(いわゆる人間女性)が苦手。どうやらその筆頭は初音らしいが、彼女が気になる様子も見られる。
- 小市アヤカ(こいち あやか)
- 初音と同じ団地に住む中学生。
- 霊感が強いらしく、偶然見かけた小八汰に一目惚れし、初音に近づいたり小八汰の姿を携帯カメラに納めようとしたりする(その携帯に小八汰が封じ込められた為、初音が弁償として新しく買い直した携帯と交換することになった)。
- 笹木典明(ささき のりあき)
- 通称ジュニア、または二代目。見かけはどう見てもヤクザだが、実は神主。
- 先代鈴の木流陰陽師の実子だが本人にその素質がなかったうえ、後述の体質が先代や弟子達(無山達)の仕事に支障が出るまでになったので、神主の家へ養子に出された。
- 彼の周りでは敵味方関係無く術が使えなくなってしまう(魔物に関しては、味方側の式神であっても全く近づくことが出来なくなる)という特異体質の持ち主。また無山や無畏も、「心が丸裸にされるようだ」として異様に彼を苦手視している。
以上で本編に関する核心部分の記述は終わりです。
[編集] 単行本
- 2003年 9月25日発行 ISBN 978-4-40-361726-3 (「魔法使いの娘」1 - 4掲載)
- 2005年 1月10日発行 ISBN 978-4-40-361780-5 (「魔法使いの娘」5 - 8掲載)
- 2005年11月10日発行 ISBN 978-4-40-361810-9 (「魔法使いの娘」9 - 12掲載)
- 2006年 8月10日発行 ISBN 978-4-40-361839-0 (「魔法使いの娘」13 - 16掲載)
- 2007年 5月10日発行 ISBN 978-4-40-361866-6 (「魔法使いの娘」17 - 20掲載)
- 2008年 5月25日発行 ISBN 978-4-40-361900-7 (「魔法使いの娘」21 - 25掲載)
[編集] 雑誌掲載時との違い
- タイトルロゴが雑誌掲載時と単行本とでは異なっている。
- 巻末に描きおろしの「おまけマンガ」がつく。
- 初音の一日(前編)
- 初音の一日(後編)
- 無畏と世間
- その後の青石さん
- 鈴の木家の食卓
- 呪われたワンピース
[編集] ドラマCD
2006年8月25日に、ジェネオンエンタテインメントより発売。内容はほぼ、単行本の1 - 3巻前半までを抜粋し踏襲しているが、一部オリジナルの設定も見受けられる。
- プロローグ
- エピソード1「二人の鬼!?」
- エピソード2「月子ママの家」
- エピソード3「パパのライバル」
- 後日談
- フリートーク