鬼ノ岩屋古墳
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鬼ノ岩屋古墳(おにのいわやこふん、鬼の岩屋古墳とも)は、大分県別府市上人西町にある古墳。1957年11月28日に国の史跡に指定されている。
[編集] 概要
古墳時代後期(6世紀後半)の円墳2基からなる装飾古墳群。1号墳は別府市立上人小学校の敷地内にあり、2号墳もそのすぐそばにある。安山岩の巨石を組み上げた大きな石室を持つことが特徴である。
1号墳は、墳丘は流失しており、その大きさを推定することは困難である。石室は、複室式の横穴式石室で、内部は全面が赤色に塗られ、前室には白色の鋸歯文が描かれている。また、近年、黄色や黒の三角文、蕨手文も確認されている。
2号墳は、1号墳の南西約80mにあり、直径約30m、高さ約6mの円墳である。石室は、単室の横穴式石室で、奥行き8m、玄室の天井高約4m。壁は石材をアーチ状に積層した構造を有する。玄室内部は、全面が赤色に塗装され、黒色で多数の円文、蕨文等が描かれている。