食餌療法
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食餌療法(しょくじりょうほう)とは、食事の成分・量などを調節することによって、病気の治療をはかり、あるいは病気の臓器を守り健康管理をはかること。糖尿病・腎臓病・高血圧症などで行われる。
「餌」が当用漢字外の字であることから、食事療法と書き換えられることがある。
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[編集] エネルギー調整食
主に糖尿病の治療目的に用いられる食事である。2型糖尿病の場合は肥満によるインスリン抵抗性を改善するため、エネルギーを制限することが望ましいと考えられている。1日あたりの総エネルギー量の目安は、
- 総エネルギー量=標準体重×生活活動強度指数
- 標準体重(Kg)=身長(m)×身長(m)×22
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- 生活活動強度指数
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- 軽労働(主婦・デスクワーク):25~30kcal/kg
- 中労働(製造・販売業・飲食店):30~35kcal/kg
- 重労働(建築業・農業・漁業):35kcal/kg
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で計算し、食事量を決める。エネルギー量の計算は、80kcalを1単位として計算する方法が簡単で、一般的である。例えば、デスクワークの多い成人男性では、1500kcal~1600kcal(約20単位)ということになる。
食生活の気をつける点としては
- 腹八分目とする。
- 食品の種類をできるだけ多くする。
- 脂肪を控えめに
- 食物繊維を多く含む食品(野菜、海藻、きのこなど)をとる[1]。
- 朝食、昼食、夕食を規則正しくとる。
- ゆっくりよくかんで食べる。
などがあげられる。
[編集] 糖質制限食
近年糖尿病の食事療法は必ずしも総エネルギー量制限を主とする療法のみではない。血糖を上昇させる主たる栄養素は糖質である事から、糖質制限食を導入する動きが広がっており、成果をあげている[要出典]。糖質を制限する食事は食後血糖値の上昇を押さえるが、20年以上の長期にわたってそのような食事スタイルを継続することによる、糖尿病以外の病気発生リスクに関する評価はまだはっきりとはなされていない。一般に高血糖状態におかれている場合、血管に与えるダメージを軽減する必要性から血糖値を下げることは非常に重要であるが、炭水化物からとる分のカロリーを蛋白質・脂質から摂取するようにした場合、腎機能が低下している、もしくはその徴候の認められる患者に対して糖質制限食は不適当である。
[編集] 塩分制限食
高血圧や肝不全といった浮腫性疾患の治療の際に用いられる治療食である。
[編集] カリウム制限食
腎不全、透析の際に用いられる食事である。
[編集] 参考文献
- 糖尿病治療ガイド2008-2009 ISBN 9784830613708