長秋記
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長秋記(ちょうしゅうき)は、権大納言源師時の日記。「長秋記」の名前の由来は、師時が皇后宮(唐名は長秋宮)権大夫を長い間務めていたことによる。別名「権大夫記」「水日記」(源と時の偏に由来する)とも呼ばれる。記事は一部を欠くものの、長治2年(1105年)から保延2年(1136年)までの記事が現存する。院政期の政治・社会を知る上で、「中右記」と共に第一級の資料である。原本は現存せず、古写本は藤原定家本が最も古い。東山御文庫別置として、伯爵冷泉為系献本22巻がある。冷泉家には献本時に残された『長秋記』2巻(重要文化財)が存在する。