近藤亨 (NPO理事長)
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近藤 亨(こんどう とおる、1921年 - )は、ネパールにおいて世界最高地の稲作に成功したことで知られる農学者。ネパール・ムスタン地域開発協力会理事長。
1921年新潟県に生まれる。新潟大学農学部助教授を経て新潟県園芸試験場の研究員となり、1976年には国際協力事業団 (JICA) から植樹栽培専門家としてネパールに派遣される。それ以来、ネパールのために尽力する。JICAを辞めた後もネパール・ムスタン地域開発協力会 (MDSA)の理事長として、現地ムスタンに留まり、果樹栽培の指導や、小学校や病院などを建設し、ネパールの秘境で地元の人たちのために、80歳を過ぎた現在でも活躍している。特に、1998年10月、標高2750mのネパール・ムスタン・ティニ村で世界最高地の稲作に成功し、ネパール各方面より多大なる賞讃を集めている。
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[編集] 略歴
- 1921年(大正10年)新潟県加茂町(現在加茂市)生まれ。
- 新潟大学農学部助教授を経て、新潟県園芸試験場の研究員となる。
- 1976年 国際協力事業団 (JICA)の果樹栽培専門家としてネパールへ、以後十数年間にわたり、ネパールのために尽力する。
- 1991年(平成3年) 後発開発途上国ネパールの中で各国の支援活動、辺境・ムスタン地域住民の自立に寄与するべく、ネパール・ムスタン地域開発協力会 (MDSA)を任意団体として発足。
- 1998年10月 標高2750mのネパール・ムスタン・ティニ村で世界最高地の稲作に成功。
- 2003年4月、特定非営利活動法人(NPO) ネパール・ムスタン地域開発協力会設立、現在、ムスタン・ガミ村(標高3600m)の高地に病院を建設。病院運営に邁進中。
[編集] 主な受賞歴
- ネパール
- 国王勳二等勲章(1997年)
- 政府・シルバー勲章(1997年)
- 園芸学会特別功労賞(1998年)
- 日本
- 外務省国際協力賞(1996年)
- 吉川英治文化賞(1999年)
- 毎日国際協力賞(1999年)
- 新潟日報文化賞(2001年)
- 読売国際協力賞(2001年)
- 米百俵特別賞(2003年)
- 地球倫理推進賞(2006年)
[編集] 主な著作
- 「ムスタンの朝明け」(株)かんぽう刊 1994年
- 「夢に生きる」講談社刊 2000年
- 「ムスタンへの旅立ち」新潟日報事業社刊 2003年
- 「ムスタン物語」新潟日報事業社刊 2006年