豊國範
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豊國 範（とよくに すすむ、1937年11月30日-）は、1960年代に大相撲の時津風部屋に在籍していた大分県中津市出身の力士である。本名は大塚 範（おおつか すすむ）。最高位は東張出小結（1962年夏場所）。現役時代の体格は176cm、131kg。
大分県立中津南高等学校から中央大学に進学。同大学の相撲部では主将を務めるなど活躍し、在学中の1960年に周囲の反対を押し切り角界入り。5月、幕下付出で時津風部屋から初土俵を踏んだ。学生相撲出身力士は久しぶりの事であった。その場所（夏場所）8戦全勝（この場所限りで幕下以下は1場所7番となる）でいきなり幕下優勝を飾り、1961年初場所では十両に昇進。そこでも順調に勝ち進み、同年九州場所で新入幕を果たす。入幕を機に「大塚」から、郷里の先輩（昭和初期に活躍した大関・豊國福馬）にちなんで「豊國」の四股名に改めた。一方で、相撲を取りながら学業の方もちゃんとこなし、同年3月無事に大学を卒業している。
突き押し相撲に長けていて、上位陣もしばしば倒した。最高位の小結は1場所務めただけであったが、長く幕内にあった。1968年初場所、連続37場所務めた幕内から十両に陥落。初日から7連敗後休場届を出し、同場所限りで廃業した。
廃業後は故郷・大分に戻り、ちゃんこ料理の店やパブなどを経営しているとの事である。
