議会の大抗議
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
議会の大抗議(ぎかいのだいこうぎ)とは、1621年にイングランド議会が国王ジェームズ1世に対して発した抗議のことである。
[編集] 概略
1603年、生涯独身をつらぬき、後継者のいなかったエリザベス1世が死去し、スコットランドのジェームズ・スチュアート(スコットランド王としてはジェームズ6世)がイングランド・アイルランド王位につき、ジェームズ1世と称した(イングランドスチュアート朝のはじまり)。
ジェームズ1世はイングランドの慣習を無視して王権神授説を唱え、国王の絶対性を主張してしばしば下院と対立したが、特に、イギリス国教会派を強く支持し、国教を強制しようとしたため、ピューリタンはじめプロテスタント諸派が反発した。1621年、イングランド議会は、王に対して大抗議を発表した。