警視-K

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』

ドラマ
Portal: テレビ Portal: ドラマ
ドラマ一覧 日本のドラマ
カテゴリ
テレビドラマ
プロジェクト
テレビドラマ
表・話・編・歴

『警視-K』（けいし-けー）は、勝新太郎監督・主演の刑事ドラマ。1980年10月7日から12月30日にかけて、日本テレビ系で毎週火曜日21:00 - 21:54に全13話が放映された。

目次 1 概要 2 キャスト 3 スタッフ 4 主題歌 5 サブタイトル

[編集] 概要

勝プロダクション製作。勝演じる、警察の内部体制からハミ出した刑事・賀津勝利（がっつ・かつとし）が悪に立ち向かう姿を描く。

勝の実子・真粧美がそのまま賀津の娘役でレギュラー出演し、妻の中村玉緒も賀津の別れた妻として登場するなど、話題も多かった。他にも、勝と馴染みの深い緒形拳、原田芳雄、原田美枝子ら豪華な面々がゲスト出演した。

勝自身が主演に加え、監督・脚本にも取り組んだ意欲作にも関わらず、視聴率は平均5%以下というゴールデン枠としては記録的な数字であった。にも関わらず、勝の意欲を汲んだNTVとスポンサーは2クール全26話での体制を押し通そうとしたが、予算の大幅オーバーに加えて勝のワンマンともいえる製作体制が撮影スケジュールを圧迫し続けた結果、13話で打ち切りとなった。

勝の意図で作品にリアリティを出すため、脚本はストーリーの骨格など主要な部分だけを残し、出演者のやりとりは全編ほぼアドリブで行われている。そのため、フィルム撮りでロケーション主体の作品ながらどんな撮影状況でも音声は同時録音で行うという、テレビドラマとしては比較的特殊な撮影が行われ（現場録音が困難な場合アフレコなどの別録りが行われることが多い）、音声が聞き取りにくい箇所が多々ある。また、アドリブ多用のため、出演者が言葉に詰まったりする場面も見受けられた。これら勝の試みた実験的要素が当時は受け入れられなかったと見る向きが多いが、その後、本作の再評価が進み、勝の死後、1998年にビデオが発売された（現在は廃盤）。

勝アカデミーの生徒だったルー大柴が若かりし頃に、紳士服屋の店員役で一瞬出演している。

主題歌を歌った山下達郎がカメオ出演する予定があったとされるが、打ち切りにより実現しなかった。

[編集] キャスト

• 勝新太郎（賀津勝利）
• 奥村真粧美（賀津正美）
• 川谷拓三（尾張一）
• 北見治一（藤枝庄一）
• 谷崎弘一（谷弘）
• 水口晴幸（水口晴之）
• 金子研三（辺見俊一）
• 多宮健二（三吉）
• 小池朝雄（新城警視正）
• 中村玉緒（玉美）

[編集] スタッフ

• 企画：岡田晋吉（日本テレビ）、久保寺生郎、斉藤恒久
• プロデューサー ：加賀義二(日本テレビ)、真田正典、市古聖智
• 音楽：山下達郎（選曲：太田正一）
• 脚本：高際和雄、柏原寛司、勝新太郎 他
• 原作（第3話）：佐木隆三
• 監督：勝新太郎、黒木和雄、根本順善、森一生 他
• 制作：勝プロダクション

[編集] 主題歌

• 「MY SUGAR BABE」（作詞・作曲・編曲・歌：山下達郎）

放映開始前の1980年9月19日に発売された山下達郎のアルバム「RIDE ON TIME」(AIR RAL-8501)が初出。同年10月21日にシングルカットされた(AIR RAS-501)。

2002年に発売されたリマスター版「RIDE ON TIME」には、ボーナストラックとしてTV用インストバージョンも収録されている。

[編集] サブタイトル

1. そのしあわせ、待った！
2. コルトガバメントM1911
3. 自白への道
4. LiLi
5. まぼろしのニューヨーク
6. 息子はシロ
7. 太陽が上に向いている
8. わが子に捧げる犯罪
9. オワリの日
10. いのち賭けのゲーム
11. その人は…ママ
12. ジス・イズ・ファミリー
13. マイ・シュガー・ベイブ

日本テレビ系 火曜21時台
前番組	番組名	次番組
特命刑事	警視-K	炎の犬