西海讃歌

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』

西海讃歌（さいかいさんか）は、原詩藤浦洸、作曲團伊玖磨による管弦楽つきの合唱曲である。

正式な名称は「合唱と管弦楽による『西海讃歌』」で、作曲の経過により「佐世保市民に捧ぐ」と副題が付されている。1969年（昭和44年）、同年長崎県で開催された国体と佐世保市民管弦楽団の第5回定期演奏会を記念し、「西海国立公園を舞台として佐世保に立派な音楽文化財として遺るような」曲をという同楽団理事長の富永雄幸（佐世保中央病院院長）からの依頼により作曲され、同年11月9日に前記の佐世保市民管弦楽団第5回定期演奏会（佐世保市民会館で開催）で作曲者指揮により初演された。

地元のテレビ長崎において22時台終わりの天気予報（銘菓「長崎物語」製造元である菓舗・唐草の提供）のBGMとして長年使用されている。また、佐世保市役所においては毎日15時に流される職員及び来庁者のためのストレッチ体操のBGMになっている。

2004年12月5日にアルカスSASEBOで開催された佐世保市民管弦楽団創立40周年記念演奏会において演奏されたもののライブ録音が翌年に西海国立公園指定50周年記念事業の一環としてCD化されており、現在佐世保市内のレコード店や佐世保観光情報センター（佐世保駅コンコース内）において販売中である（1枚500円）。

なお、原詩は市内の弓張岳展望台に詩碑（團が富永に案内されて訪れた時に見てその場で使用を決めたというエピソードがある）がある他、アルカスSASEBO前の陶製壁画にも描かれている。