西尾市岩瀬文庫
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西尾市岩瀬文庫(にしおしいわせぶんこ)は、愛知県西尾市にある市立の図書館であり、かつ博物館法に基づく登録博物館でもある。
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[編集] 概要
当文庫は西尾出身の実業家・岩瀬弥助の手によって、1908年(明治41年)5月6日に私設図書館として開館した。1930年(昭和5年)1月3日に、弥助が死去。以後しばらくの間、財団法人化され運営されていたが、1955年(昭和30年)に西尾市が蔵書を全て購入。建物や土地は「寄贈」と言う形式で移管され、以後西尾市の施設となった。2003年(平成15年)4月2日には本館や収蔵庫の建物を新しくし、国内で初の"古書ミュージアム"として営業が再開。2007年(平成19年)12月7日には、博物館法に基づく博物館として登録を受けた[1]。
現在蔵書は、弥助によって集められた古書を中心とした約8万冊ある。また新しい建物は、2003年に「第11回 愛知まちなみ建築賞」を受賞している。[2]
[編集] 歴史
- 1908年(明治41年)5月6日 - 私設図書館として開館
- 1930年(昭和5年)1月3日 - 岩瀬弥助が死去。図書館は財団法人化。
- 1955年(昭和30年) - 西尾市に移管
- 1999年(平成11年)6月7日 - 旧・書庫が国の登録有形文化財に登録される
- 2003年(平成15年)4月2日 - "古書ミュージアム"として営業再開
- 2003年(平成15年)x月x日 - 新築された建物が「第11回 愛知まちなみ建築賞」を受賞
- 2007年(平成19年)12月7日 - 博物館法に基づく博物館として登録を受ける
[編集] 主な収蔵品
- 後奈良天皇宸翰『般若心経』 - 国の重要文化財。
- 『本草図説』 - 江戸時代の高木春山の自筆による彩色の博物図鑑195冊。
- 『本草図譜』 - 江戸時代の岩崎潅園による彩色の植物図鑑の一部。
- 柳原文庫本 - 京都の柳原伯爵家の旧蔵本1900点で、『枕草子』の写本などがある。
- 寺津八幡書庫本 - 寺津八幡社の神官で国学者だった渡辺政香が書写、収集した寺津八幡書庫の旧蔵本。
- 羽田文庫本 - 渡辺政香と交友のあった豊橋の羽田八幡宮の神官・羽田野敬雄が創設した羽田文庫の一部。
[編集] その他
[編集] 所在地
愛知県西尾市亀沢町480 鶴城公園内
[編集] 交通手段
[編集] 周辺
- 西尾市立図書館
- 愛知県道319号西尾環状線
- 西尾市立鶴城中学校
- 愛知県立鶴城丘高等学校
- 秋葉神社
- 大給神社
- 開源寺
- 羽勝天満宮
- 西尾郵便局鶴城局
- 勝山寺
- 伊文神社
- 恵保育園