萩嵜繁博

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萩嵜繁博（はぎさきしげひろ、1962年-）は、海上自衛隊の元三等海佐である。ロシアに軍事機密を売ったとして有罪を宣告された。京都府出身。

[編集] ボガチョンコフ事件

萩嵜は防衛庁防衛研究所に勤めていた。2000年9月8日彼が東京のレストランでロシア武官ビクトール・ボガチョンコフ大佐と会っている際に逮捕された。萩嵜はボガチョンコフに機密を渡したことをすぐに認めた。ボガチョンコフ自身は外交特権を主張し、その後まもなく出国した。日本当局によると、萩嵜は少なくとも10回はボガチョンコフまたは別のロシア官吏と会い、彼らに渡した情報は防衛計画、通信、及び日本における米国の軍事活動に関するものであった。この逮捕は、ロシアの指導者ウラジミール・プーチンの日本訪問直後だった。その訪問の間はロシアと日本の政治家は二つの国の友好関係についての話し合いを行った。そのため事件の発覚による国民の抗議は厳しいものになった。

萩嵜はなぜボガチョンコフを手助けしたのかを尋ねられると、ボガチョンコフが萩嵜の病気の息子の治療の世話ができることをほのめかしたと供述した。萩嵜はまた、ボガチョンコフが萩嵜の研究のために必要としたソビエト海軍の歴史に関する情報を入手する手伝いを約束したこと、萩嵜の強い宗教感の理解者であったことも供述した。

萩嵜は2000年11月27日に初公判を受け、その翌年には10ヵ月の禁固刑が言い渡された。彼は既に10月の時点で懲戒免職の処分がされていた^[1]。