脇坂安政

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脇坂安政（わきざかやすまさ、寛永10年2月19日（1633年 3月28日） - 元禄7年4月20日（1694年 5月13日）は江戸時代前期の外様大名。後にその出自により譜代大名（願譜代）となる（後述）。脇坂氏が現在に至るまで「龍野の殿様」として慕われる土台を作った人物である。信濃飯田藩第3代藩主、のち播磨龍野藩初代藩主。龍野藩脇坂家3代。

[編集] 家系

徳川家光期の老中であった堀田正盛の次男。母は老中・酒井忠勝の娘・あぐり。養父は信濃飯田藩2代藩主脇坂安元。正室は岸和田藩主（後に山崎藩主、浜田藩主）松平康映の娘。側室に今井氏の娘。子は脇坂安村（長男）、脇坂安照（五男）、長女（丸岡藩主・有馬清純継室）、次女（大洲藩主・加藤泰恒正室）官位は従五位下中務少輔。

[編集] 略伝

寛永10年（1633年）誕生。寛永17年（1640年）、当時信濃飯田藩主であった脇坂安元の養嗣子として迎えられる。名君として知られた養父・安元の元で、飯田藩の経営にも深く関わっている。

承応3年（1654年）に養父の死により家督相続。万治3年（1660年）、改易蟄居処分となった実兄の堀田正信を幕命により引き取っている。

寛文12年（1672年）、飯田から龍野に転封。龍野は万治元年（1658年）に京極氏が丸亀に転出して以降天領となっていたため、城も破却され、荒れた状態となっていた。安政は幕府の許可を得ると直ちに城の再建に取りかかる。この時に築かれた城が現在の龍野城の元となっている（但し建物などは明治維新以降に再び破却され、現在見られる建物は昭和54年（1979年）になって順次再建された物である）。その後、城下町の整備も進め、現在のたつの市（旧龍野市）の原型を作り上げた。その他、現在もたつの市の名産である「薄口醤油」の生産を奨励するなど龍野藩の発展に尽くす。