紅色
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16進表記 | #D71345 |
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RGB | (208, 19, 69) |
CMYK | |
HSV | |
マンセル値 |
紅色(べにいろ、くれないいろ)は、色名のひとつ。単に紅(べに、くれない)とも。鮮やかな赤を意味する。「べに」と「くれない」に表す色の違いはない。
元来は、紅花(ベニバナ)の赤色色素カルタミン (carthamine) で染めた色を意味する。なお紅花にはカルタミンより多量の黄色色素があり、花は黄色い。
「くれない」は呉藍(くれのあい)の略で、日本に古来からある染料である藍に対し、比較的近年に中国より伝わった染料であることを意味する。ただし、実際の原産地は藍は中国から東南アジア、紅花はエジプトである。
[編集] 紅(こう)
紅を「べに」・「くれない」ではなく「こう」と読んだ場合は、基本色名の「赤」に近く、より広い範囲の色を表すのに使われる。
細菌学では、英語のpurpleの訳語として紅色(こうしょく)を用いる。紅色細菌 (purple bacteria) など。この「紅色」はカロテノイドに由来し、実際の色は紫、赤、橙、褐色などさまざまである。
藻類学では、英語のred・学名のRhodo-の訳語として紅色(こうしょく)・紅(こう)を用いる。紅藻 (red algae) など。この「紅(色)」はクロロフィル aなどに由来する。
紅(こう、ホン)は、赤を意味する最も普通の現代中国語で、共産主義のシンボルとしての赤の意味でも紅を使う。紅衛兵など。