第一共和国 (オーストリア)
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第一共和国(だいいちきょうわこく)とは、1918年のオーストリア革命から、1938年のアンシュルスによるナチス・ドイツによる併合に至るまでのオーストリアの政治体制を指す。なお国名は1918年11月12日~1919年10月21日まではドイツオーストリア共和国(Republik Deutschösterreich)、1919年10月21日~1934年4月30日まではオーストリア共和国(Republik Österreich)、1934年4月30日~1938年3月13日まではオーストリア連邦国(Bundesstaat Österreich)である。
以降はナチス・ドイツに併合される。
1945年から1955年にかけての連合軍による分割占領の時代は第二共和国と呼ばれる。
目次 |
[編集] オーストリア革命
[編集] 2大政党の相互不信
[編集] オーストロ・ファシズム
[編集] 主な政治指導者
[編集] 歴代大統領
- カール・ザイツ(Karl Seitz、1869-1950) 在任:1918.10.30-20.12.9(社会民主党)
- ミムエル・ハイニッシュ(Michal Hainisch、1858-1940) 在任:1920.12.9-28.12.10(無所属→キリスト教社会党、2期)
- ヴィルヘルム・ミクラス(Wilheim Miklas、1872-1956) 在任:1928.12.10-1938.3.13(キリスト教社会党、2期)
<代行>アルトゥル・ザイス=インクヴァルト(Arthur Seyß-Inquart、1892-1946) 在任:1938.3.13(ナチス、首相兼任)
[編集] キリスト教社会党
- イグナーツ・ザイペル(Ignaz Seipel、1876-1932)(首相在任:1922.5-1924.11、1926.10-1929.4、計5期)
- ミヒャエル・マイアー(Michal Mayr、1864-1922)(首相在任:1920.7-1921.6、1921.6、計2期)
- エルンスト・シュトレールヴィッツ(Ernst Streeruwitz、1874-1952)(首相在任:1929.5-9)
- カール・ファウゴイン(Carl Vaugoin、1873-1949)(首相在任:1930.9-11)
- オットー・エンダー (Otto Ender、1875-1960)(首相在任:1930.12-1931.6)
- カール・ブレシュ(Karl Buresch、1878-1936)(首相在任:1931.6-1932.5、計2期)
- エンゲルベルト・ドルフース(Engelbert Dollfuß、1892-1934)(首相在任:1932.5-1934.7、計3期)
- クルト・シュシュニック(Kurt von Schuschnigg、1897-1977)(首相在任:1934.7-1938.3、計5期)
[編集] 社会民主労働党
- カール・レンナー(Karl Renner、1870-1950)(首相在任:1918.10-1920.6、(戦後)1945.4-12、第一共和国時代3期、戦後1期、計4期、他にも国民議会議長1930.11-1933.3、戦後初代大統領1945.12-1950.12)
- ヴィクトル・アードラー(Viktor Adler、1852-1918)(レンナー内閣外相)
- オットー・バゥアー(Otto Bauer、1881-1938)(レンナー内閣外相、後の党指導者)
- ユリウス・ドイチュ(Julius Deutsch、1884-1968)(レンナー内閣陸相、後の「共和国防衛同盟」指揮官)
[編集] 護国団
- エルンスト・シュターレンベルク(Ernst Rüdiger Starhemberg、1899-1956)(護国団指導者、シューシュニク内閣副首相)
- エミール・ファイ(Emil Fey、1886-1938)(護国団ウィーン支部長、ドルフス内閣副首相)
- ヴァルター・プフリーマー(Walter Pfuimer、1881-1968、護国団シュタイアーマルク支部長、1931年9月に一揆を計画して逮捕)
[編集] その他
- ヨハン・ショーバー(Johhan Schober、1874-1932)(官僚、首相在任:1921.6-1922.5、1929.10-1930.10、計3期)