種付け
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種付けとは、動植物の養殖、繁殖のために、人工的に生殖行為を行うことをいう。
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[編集] 概要
産業上の目的で、次のような動植物の養殖、繁殖のために行われる。
[編集] 馬
馬の生殖において、選び抜いた雄に雌をあてがい交尾させることが行われる。なお、品種によって人工授精が禁止されている場合がある。主要な4品種では
- サラブレッド(主に競走馬として使用。人工授精は禁止)
- スタンダードブレッド(主に競走馬・乗馬として使用。人工授精は許可されている)
- アラブ種(乗用馬。人工授精は禁止)
- クォーターホース(汎用。人工授精が盛ん)
[編集] 牛・豚
優良品種の精液が流通しており、人工授精により行われる。この作業を行うには家畜人工受精師の国家資格が必要である。
[編集] 海藻
水産業において、海中に張った網またはロープなどに胞子を付着させる。
- 海苔
- カキの貝殻に果胞子を付けて糸状体に成長させたものを水槽に入れ、網をこの海水に浸しながら胞子を付けていく。
- わかめ
- 雌株に糸を巻きつけ水槽中で培養し、ある程度の大きさに育ったら切断して、その切断片を海中にいれる網・ロープの隙間に差し込んでいく。
[編集] 俗語
人間でも、農耕社会を背景に持つ文化などにおいては、女性を畑、男性を種に例えて、子作りを揶揄的に表現するときなどに使われることがある。また、そこから肛内射精のことを指すゲイ用語となった。