稀音家浄観
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稀音家浄観(きねや じょうかん、2代目、1874年3月4日-1956年5月28日)は、長唄三味線方、文化勲章受章者。
東京市神田生まれ。初代の子。本名は杉本金太郎。1888年3代目杵屋六四郎を襲名、1926年「稀音家」と改姓。4代吉住小三郎とともに長唄研精会を興し、芝居を離れた長唄演奏の確立へ道を開き、新曲発表会を開き、長唄音楽に貢献。1929年東京音楽学校に長唄の選科が開設され、小三郎とともに講師を務め、のち教授、39年六四郎の名を長男に譲り、2代浄観を襲名、44年退官、55年文化勲章受章、文化功労者。作曲に「熊野」「横笛」「元寇」などがある。