石田和雄
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石田和雄(いしだかずお、1947年3月29日- )は、将棋棋士。棋士番号97。愛知県岡崎市出身。板谷四郎九段門下。
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[編集] 人物
- 名古屋を本拠地とした板谷一門の一人。筋の良い居飛車党とされる。A級在籍4期。
- 「石田流」の「石田」とは無関係である。
- プロデビュー直後、初参加の順位戦から2期連続昇級。これは大内延介に次いで史上2人目の快挙。
- 生家は石屋。対局中に自分の頭を扇子で叩いていたら、頭が固いので局後扇子がボロボロになっていたというエピソードがある。その様子から「石田 石屋の石頭」とも呼ばれた。
- 対局中や対局後に、愚痴や嘆きの言葉を多発するとされる。
- NHK杯将棋トーナメントやタイトル戦などの解説で、指し手の早見えと、ユーモアを交えたうなるような講談師調の語り口で視聴者からの好評を得ていた。
- 近年は普及面でも活躍。弟子に勝又清和ら。千葉県柏市の柏将棋センターの師範を務めている。
- 2006年からフリークラスに転出(フリークラス宣言による)。
- 趣味は家庭菜園。中日ドラゴンズのファンである。
[編集] 昇段履歴
- 1962年 6級 = 奨励会入会
- 1964年 初段
- 1967年4月1日 四段 = プロ入り
- 1968年4月1日 五段(順位戦C級1組昇級)
- 1969年4月1日 六段(順位戦B級2組昇級)
- 1976年4月1日 七段(順位戦B級1組昇級)
- 1979年4月1日 八段(順位戦A級昇級)
- 1992年3月31日 九段(勝数規定)
[編集] 成績
[編集] 在籍クラス
- 第21期竜王戦(2007年秋~2008年秋) 5組
- 1組在籍通算1期(第5期)
- 1990年、挑戦者決定三番勝負に進出するが谷川浩司に敗れる。
- 順位戦 フリークラス(宣言) = 引退までフリークラス
- A級在籍通算4期(第38~40, 50期)
[編集] 一般棋戦の優勝歴
優勝合計 4回
[編集] 将棋大賞
- 第3回(1975年度) 連勝賞
- 第6回(1978年度) 敢闘賞
[編集] 主な著書
- 詰将棋ドーンと200題 5・7・9手(1985年8月、大泉書店、ISBN 4-278-08161-8)
- なぜ疑問手か? イモ筋をプロ筋に!!(1980年6月、創元社、ISBN 4-422-75052-6)
- 三間飛車(2002年2月、木本書店、ISBN 4-905689-70-8)