看板娘はさしおさえ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ウィキポータル |
漫画作品 |
日本の漫画作品 |
漫画家 |
日本の漫画家 |
漫画原作者 |
漫画雑誌 |
カテゴリ |
漫画作品 |
漫画 - 漫画家 |
プロジェクト |
漫画作品 - 漫画家 |
『看板娘はさしおさえ』(かんばんむすめはさしおさえ)は鈴城芹作の漫画。芳文社「まんがタイムきららMAX」で連載中。
2006年3月芳文社からコミックス第1巻が発売された。現在、第3巻まで発刊されている。
目次 |
[編集] あらすじ
質屋『早潮質店』の人々を中心に、ほのぼのとした?日常を描く4コマストーリー漫画。
[編集] 登場人物
[編集] 早潮家の人々
- 早潮小絵(さしお さえ)
- 早潮家の一人娘で小学一年生。
- 幼児期からの祖母の英才教育により、特に算数が得意で小学五年生くらいの実力がある。
- 経済観念が父親以上に発達している部分があり、古民具に目がない父親をたびたび戒めることもある。
- 趣味は貯金でお金にも細かいため守銭奴のように見えるが、お金は働いて得るものという真っ当な感覚を持っている。
- 飾りっ気ない服で長いスカートという服装は祖母の影響。黄色の服は看板娘として目立つため。
- 十世(とよ)
- 早潮質店に持ち込まれた江戸時代の衣装行李(こうり)に憑いている幽霊。見た目は10歳くらい。
- 生年は西暦1825年で、生前は米問屋のお嬢様だったが、10歳の頃に家が火事(全焼はしなかった?)になり、その際に衣装行李に逃げ込んで煙に巻かれて死亡したらしい。なお、その時家族は無事だった。
- 行李に取り憑いてから170年ほど経っているが、その間に商売繁盛のご利益を授けることができるようになった。(ただし行李が店舗に置いてある場合のみ有効)
- 行李に憑いているためその行李が置いてある敷地の外には出ることができない。
- 現在は早潮質店にて食費も人件費も掛からない店員として働いており、早潮家の守り神、家族の一員として暮らしている。
- 幽霊ではあるが霊媒体質で、他の霊に取り憑かれやすく、取り憑かれるとその霊の特徴(動物霊ならその動物の特徴)が形となって現れる。
- 行李に衣装を入れるとその衣装を着た姿になれるという特技も身に付けており、よく桜子のおもちゃにされている。
- 早潮質店の蔵にあった髪が伸びる呪いの人形(霊付き)や、とみとの幽霊姉妹合体技の影響により、髪の長さと見た目の年齢は自由に変えられるようになった。(ただし、10歳以下にはなれない)
- 巨大ロボット好きで、戦隊物のDVDやおもちゃに非常に興味を示す。ちなみにロボットは正義の味方でMSやMAは兵器だから否定。生前はからくり人形に興味を示していた。
- 早潮桜子(さしお さくらこ)
- 小絵の母親。本業は電気機器メーカーのオフィス機器関係の営業係なのだが、普段よく家で見掛ける。しかしそれでも営業成績は三位。また、除霊ができたり、巫女さんのアルバイト経験があったり、30歳前後なのに非常に若作りのためかメイドカフェでアルバイトしていたりと、様々な謎と経歴を持つ人。なお、バイトをしている様子は作者の別作品『家族ゲーム』でも見ることができる。
- 十世にいろいろなコスプレをさせて楽しんでおり、その言動にはかなりオヤジくさいところがある。
- 早潮匡臣(さしお まさおみ)
- 小絵の父親にして早潮質店の店主。
- 質屋に持ち込まれる様々な品物に対する鑑定眼には鋭いものがあり、贋物も的確に見分ける。が、古民具だけは評価額よりはるかに高い値で仕入れることもある。
- 小絵からはかなり頼りなく見られている。ちなみに早潮質店は桜子の実家であり、匡臣は婿入りしている。
- 実家は老舗の衣料品会社で、その子会社として子供服ブランドの会社を立ち上げたデザイナーの兄がいる。
- なお、匡臣は婿入りに際して父親と仲違いをしたらしく、最近まで兄とも没交渉だった模様。
- 早潮剛夫(さしお たけお)
- 早潮質店の先代の店主で桜子の父親。さつきの攻撃にも耐え得る頑健な体を持つ唯一の人。
- 匡臣と同様、古民具に目が無く、それが原因でさつきから攻撃を受けることもある。
- 現在は早潮質店の経営から身を引き、さつきとともに田舎に引っ込んで暮らしている。
- 早潮さつき(さしお さつき)
- 桜子の母親。攻撃力が高く、鍬一本で熊や猪に勝ったり素手で日本猿を追い払ったり蹴りの一撃で土佐犬を昏倒させたりできる人。
- 独身時代には早潮質店の看板娘でありながら強盗を返り討ちにした実績もある。(早潮質店はさつきの実家である)
- 小絵に英才教育を施した張本人。
- 現在は剛夫とともに田舎に引っ越して農業を営んでいる。
[編集] その他の人々
- 東雲五十鈴(しののめ いすず)
- 小絵と同じ小学校の五年生。ティーン誌のモデルをしており、学校では有名人で人気もある。
- 母親(さくら)の誕生日のプレゼントを探していて早潮質店の店頭にあったアクセサリ(匡臣が知人から買い取った、桜を模ったネックレス)が気に入り、所持金が足りなかったため持っていたブランド物のバッグを質入れして購入したことから早潮質店の客となった。
- 支払いは既に終わりバッグも手元に戻っているが、現在は小絵や十世の友達として早潮質店によく遊びに来ている。
- 早潮家以外で十世が幽霊であることを知っている唯一の人。
- よく匡臣に鋭い突っ込みを入れる。
- 七井
- 十世の行李の前の持ち主。ただし十世が憑いていたことは知らない。
- 持っていた工場が破産してしまい、自宅にも査定が入ったが、行李に値段が付かなかったため古民具好きの店主がいる早潮質店に持ち込んだ。
- 七井は行李を自宅に置いていたため十世のご利益は発揮されなかった。
- とみ
- 生前の十世の姉。他家に嫁ぎ子宝に恵まれ77歳で大往生を遂げてあの世に行ったが、火事で死んだ妹が成仏していないことを知り、嫁入り道具の箪笥を目印にして何度かこの世に妹を探しに来ていた。
- その箪笥が早潮質店に持ち込まれたことから、十世と170年ぶりの再開を果たした。
- 見掛けは22歳くらいを維持しているが、気を抜くと77歳の外見に戻ってしまう。
- 最初は十世をあの世に連れて行くつもりでいたが、十世が早潮家の守り神として、また家族の一員として暮らしていることを知って安心し、一人であの世に帰っていった。
- なお、生前の家族構成は、父、母、兄、とみ(富)、十世(本当は豊だった)だが、父母と兄は既に転生済みのためあの世にはいない。