Wikipedia:百科事典向け写真撮影のガイド/鉄道車両の説明用
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鉄道車両を扱う記事では、状況によっていくつかの構図を使い分ける必要があります。 機関車や貨車を除く鉄道車両の多くは先頭車両や中間車両をひとまとめにしたグループで管理され、記事の多くもそのグループ単位で作成されます。 そして、その記事の中で、先頭車両や中間車両などの細かい車両毎の違いを説明することになります。
グループとして見せる場合は、営業運転として走行している写真など、読者にインパクトを与えるような構図を用いるものなどが適しています。読者の目をまず写真に引きつけ、これから説明しようとする内容の全体像を見せる事で、以下の記事へ導きやすくします。
車両毎の違いを説明する場合は、先のようなインパクトは必要ありません。説明しようとするモノをできるだけ詳しく見える位置から撮影した写真を用います。これが形式写真[1] と呼ばれるものです。
目次 |
[編集] 車両毎の説明に適した構図(形式写真)
説明用の写真は、対象物全体が良く見えるような構図が好ましいので、前面だけでなくサイドも含めて対象とするモノの情報が多くわかるように写しましょう。写真では赤丸を入れた場所に特徴がありますので、このような特徴点がよくわかる構図をとりましょう。
隣のホームから撮影すれば良いのですが、車両の手前に架線柱などの障害物が無い場所を選びましょう。(35mm版換算52.5ミリレンズで撮影) |
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これも隣のホームから写した例ですが、上の写真に比べてより全体がはっきりと写っています。
車両全体を見せるにはホームとホームの間が少し開いている方が良く、できるだけこのように全体がはっきりするような場所で撮影するようにしましょう。(35mm版換算60ミリレンズで撮影) |
[編集] タイトルなどに適した構図(列車写真)
列車全体が写った写真(風景などと共に写したようなものも含む)も多く使われています。「列車写真」として使うのであれば良いのですが、個別の車両の説明に使うには少し前面が強調されすぎています。
例えば2枚上の写真では手前の車両にトイレが付いてる事がはっきりわかりましたが、この写真では2両の内のどちらにトイレが付いているか見分けにくいですね。(35mm版換算180ミリレンズで撮影) |
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前面が強調されて迫力があるこのような写真も、この車両を説明するには情報が少なすぎます。
例えばこの車両にドアはいくつあるでしょう?冷房装置は積んでいるのでしょうか?窓などの配置は?パンタグラフは付いてるのでしょうか?何もわかりませんよね。 よって、これらの写真は個別の車両の説明(この場合国鉄105系電車のクハ105という項目)に使うのは歓迎されません。 ただし、105系電車の記事でもよりインパクト感を出せる場所、例えばトップ画像や見出しに合わせた画像などでの使用はむしろ歓迎されるでしょう。(35mm版換算180ミリレンズで撮影) |
[編集] 特殊な構図
車両のサイドが良く見えるこのような撮影方法も近年多く写されるようになりました。しかし、この写真を説明に使う場合、前面の情報が欠落してしまう事になりますので、サイドに特徴がある何点かを比較する場合など特別な例を除いてはこのような構図はとらない方が良いでしょう。(35mm版換算28.5ミリレンズで撮影) |
[編集] 脚注
- ^ 商用に使われる公式的な形式写真にはもっと厳格なルールがある