熊系
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ゲイコミュニティにおける熊系(くまけい、英:Bear)とは、体毛や髭の濃い年嵩の同性愛・両性愛の男性を指す。ズングリとした体型である場合もあるが、必須条件ではない。非常に男性的な外見の持ち主で、ゲイが好む男性像の典型とされることもある。中には中性的な男性とは付き合えないという者もいる。
[編集] 起源
ベアコミュニティの起源は、1980年代のサンフランシスコのゲイ暴走族まで遡る。無毛で若いということを魅力とする主流のゲイから歓迎されなかった彼らは独自にコミュニティーを作り、更に都市のゲイのライフスタイルに馴染めない地方からのゲイが親近感を感じるブルーカラーのアメリカ人男性のイメージを求めて来た。
出版者のリチャード・バルガー(Richard Bulger)と彼のパートナーである写真家クリス・ネルソン(Chris Nelson)は、男性同性者向けポルノ雑誌「ベアマガジン」(Bear Magazine)をサンフランシスコのノースビーチで1987年に出版した。5年の時を経てこの雑誌は国際的に販売されるようになったが、あえて白黒写真にしていた。
バルガーとネルソンの会社 Brush Creek Media は、男性誌で”Bear”の商標を取得した(US Trademark number 74222548)。髭を生やしたブルーカラー・地方出身者・労働者階級の男性はこの雑誌で偶像化された。