満艦飾
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満艦飾(まんかんしょく)とは、軍艦や自衛艦が祝祭日、記念日、式典等に際し、祝意を表すために艦首からマスト、艦尾にかけての旗線に、信号旗などの旗をいっぱいに飾った有様を云う語である。
[編集] 俗語としての満艦飾
俗語としての満艦飾は、洗濯物が物干し竿や物干しロープにびっしりと下がって翻る様子を表現する言葉として親しまれてきた。1960年代頃まではラジオ・テレビのニュースで、久しぶりの梅雨の晴れ間を報道する場合、「久しぶりの晴天に、どの家も満艦飾」などのアナウンスが聞かれた。しかし近年は、本来の意味でしか使われなくなり、「洗濯物」の意でこの語の意味を知るのは年配者に限られるようになって、俗語としての「満艦飾」はいわゆる「死語」の範囲に入った。