江南 (ソウル特別市)
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江南 | |
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各種表記 | |
ハングル: | 강남 |
漢字: | 江南 |
平仮名: (日本語読み仮名) |
こうなん |
片仮名: (現地語読み仮名) |
カンナム |
ラテン文字転写: | {{{latin}}} |
ラテン文字転写: | Gangnam |
江南(カンナム)は、韓国の首都ソウルの中でも漢江より南の地域を指す言葉。特に、江南区、瑞草区、松坡区の三つの区を指すことが多い。
ソウルの伝統的な中心部は漢江の北(江北、カンブク、강북)にある鍾路区や中区などの旧市街であったが、1970年代以降の政府主導による住宅地・オフィス用地開発により、1990年代よりソウルのビジネス・政治・教育・商業などの中心は江南に移りつつある。また不動産価格の急上昇も起こっており、高層アパート(日本で言うマンション)の価格上昇やバブル発生の懸念は韓国の国政の課題となっている。
江南は地方から大学進学のため上京し一流企業や政府に就職した住民も多い。また江南は「富裕な住民の住む地域」と韓国社会では見られている。発展に取り残された感のある江北や全国の他地域との格差がしばしば指摘され、他地域住民や左派などから目の敵にされることも多い地域である。
[編集] 江南の開発
この付近は高麗時代の広州に相当する地域で、本来、ソウル市の中央部を流れる漢江の南の一帯を「江南」、北の一帯を「江北」と呼んだ。1960年代にソウル市に編入されるまでは農村地帯であったが、1970年代から80年代にかけての政府主導による高層団地など住宅開発の勢いは激しく、1970年ごろまで8対2だった江北と江南の人口比は、1990年にはほぼ5対5にまで並んでいる。オフィス地区としての開発の進展に伴い、近年では江北から江南に本社を移す大企業や、最初から江南に本社をおく外資系企業も増えている。たとえばサムスン・グループは新本部を地下鉄江南駅付近に建設している。また政府機関も瑞草区や果川市など漢江の南に移転した。
江南開発の時期、ソウル高校や京畿高校などの江南への移転も進んだ。学校格差是正と学閥解消のため、ソウルの高校進学は入学試験のない学区制をとることになったが、大学進学に有利な名門高校を擁する江南地区の学区に高学歴層や富裕層が集まる学区間格差が発生した。現在ではソウル市内のみならず韓国全土から江南に移住し有利な学区に入ろうという家族が後を絶たない。このため江南一帯の不動産需要は高く、さらに不動産投機もあってアパート価格は上昇を続けている。
[編集] ショッピングの中心地
この地域には狎鴎亭および江南駅周辺というソウルでも指折りのファッショナブルな地域が存在する。新興のエンターテインメント地域・文化地域として江南はあらゆる世代の人々を惹きつけている。1990年代にブームを起こした狎鴎亭に続き、2000年代には江南駅周辺の道幅の広い街路樹の道沿いにカフェ、レストラン、クラブ、映画館などが並ぶようになっている。
その他、ソウル蚕室総合運動場(オリンピックスタジアム)のあるソウル・スポーツ・コンプレックス、国際会議場・展示場(コエックス)およびショッピングモール(コエックスモール)、オペラ劇場や美術館の集まる「芸術の殿堂」も江南地域にある。
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