桜城
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桜城(さくらじょう)は、現在の愛知県豊田市元城町付近に存在した城である。
名称の由来は周囲に桜が多かったことによる。金谷城に代わる城として1614年、三宅康長が築城。1664年、三宅氏は田原城に転封となり一時破却された。その後、1749年挙母藩に内藤氏が入封し、1756年から大改築が開始される。しかし改築中の1767年、矢作川の大洪水に見舞われ、その後も度重なる洪水の被害を受けたため改築工事を断念。代わりに七州城が築かれることになり、再び放棄された。
現在はNTT豊田店・豊田信用金庫付近で桜公園として整備されており、隅櫓跡の石垣が残っている。2006年にはビル建設工事中、二の丸の石垣が見つかっているが、こちらは保存する措置が採られていない。