桂家雁篤
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桂家 雁篤(かつらや がんとく、1850年 - 1914年1月15日)は、落語家(上方噺家)、軽口師。享年64?。
初め4代目林家正三の門下で正助を名乗る。後に初代桂文團治の門下で桂篤團治を名乗る。師匠の死後、兄弟子である7代目桂文治の門下に移る。
初め初代桂梅團治と軽口のコンビを組んで好評を得るが、明治30年代に相棒を初代桂花咲に代え、軽口専門となって桂家雁篤に名を改める。落語家としての力量は不明だが、軽口のボケ役としては天下一品であったと伝える。
若年時から禿頭であったため「禿徳」とあだ名される。元は7代目桂文治の弟弟子であり、文治も一目置いていたため、三友派の中で大きな権力を握り、他の芸人からも煙たがられる存在であった。
1909年に盛大な引退興行を行い、その後は舞台から退く。
[編集] 出典
- 『落語系圖』(月亭春松編)
- 『古今東西落語家事典』(平凡社、1989年)
- 『ご存じ古今東西噺家紳士録』(CD-ROM、APP、2005年)