柳沢信俊

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柳沢信俊（やなぎさわのぶとし 1548年（天文17年） - 1614年（慶長19年）11月）は、戦国時代の武将。青木信立の三子で甲斐武川衆の一人である。兵部丞を称する。子に安吉、安忠がいる。

[編集] 略歴

1570年（元亀元年）1月、兄で名門である横手家を継いだ横手信国が駿河国花沢城攻めで討死し、後嗣がなく、断絶を惜しまれた横手家の名跡を継ぎ、横手長俊と改める。
1572年（元亀3年）、山県昌景の配下として三方ヶ原の戦いに参戦。
1575年（天正3年）5月、武田勝頼に従って長篠の戦いに参戦し、敗戦の中で本陣を守り、何度も敵兵を押し返して勝頼の命を救う。
1580年（天正8年）10月、上野国膳城攻めで功を挙げ、この戦いで軍令を破って切腹を命じられた柳沢信兼の名跡を恩賞として与えられて名を柳沢信俊を改める。
1582年（天正10年）3月、武田勝頼が自害した後は徳川家康に仕えた。徳川家臣となった頃に北条氏直が武川衆を味方にするべく使者を送ってくるが米倉忠継・折井次昌らと協力して討ち取り、首を家康に献上した。この行為に怒った氏直は度々、武川衆を攻めるが山高信直と共に伏兵をもってこれを撃破する。同年8月16日、甲斐国柳沢郷において72貫800文の地を賜り、12月には朱印状を頂いた。
1584年（天正12年）、小牧の戦いで信濃国勝間砦を守り、後に尾張国一宮城の守備を任される。
1585年（天正13年）、真田昌幸を攻める際、妻子を人質に出して大久保忠世のもとで戦功を上げる。
1589年（天正17年）より甲斐国甲府城番となり、加増される。
1590年（天正18年）、豊臣秀吉の小田原征伐に参戦。同年8月、徳川家康の関東移封に伴い、武蔵国鉢形領内で230石を得る。
1591年（天正19年）、陸奥国岩手沢で起きた九戸政実の乱（九戸一揆）鎮圧のため、大久保忠世に従って出陣する。
1592年（天正20年）、朝鮮の役では兵船を作るために伊豆山で伐採を命じられ、後に尾張国一宮城を守る。
1600年（慶長5年）、関ヶ原の戦いでは徳川秀忠に従い、大久保忠隣に属して信濃国上田城攻めに加わった。
1614年（慶長19年）11月、大坂冬の陣の最中に病死。享年67歳。法名良心。