東京トイボックス
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『東京トイボックス』(とうきょうトイボックス)は、うめのゲーム業界漫画。
目次 |
[編集] 概要
「モーニング」(講談社)2005年50号から2006年24号まで連載された。弱小ゲーム会社の社長天川太陽と、そこに出向を命ぜられたエリート OL 月山星乃を中心とした物語。ゲーム開発現場という特殊な環境を舞台に、開発者が常に持つ「品質追及と納期厳守」という葛藤を明るく説いている。
続編の『大東京トイボックス』が2006年11月より『コミックバーズ』(幻冬舎コミックス)にて連載されている。
[編集] ストーリー
自分の魂に合ったゲームを作るため大手ゲーム会社ソリダスから独立し、スタジオ G3 を設立した天川太陽は、運営資金の捻出にやむなくパチスロムービーや TV の CG 制作など他社の下請け作業を続けていた。しかし、下請け作業にも魂を求める天川太陽は、品質向上のために納期を遅延させることはザラで、当然の如く業績不振に陥いる。そんなスタジオ G3 に、親会社から派遣されてきたのが自他共に認める有能な OL 月山星乃だった。月山星乃はスタジオ G3 の業績を復活させるべく開発をスケジューリングするのだが・・・
[編集] 登場人物
[編集] スタジオG3
- 天川太陽(てんかわ たいよう)
- スタジオ G3 社長兼ディレクター兼プランナー。(社長と言ってもジャンケンで決めたので、ほとんど名目上のものにすぎない。)
- 仕事に「魂」を求め、自分が「面白い」と思うようになるまで徹底的に作業を煮詰める。そして「仕様を変更する」の決め台詞とともに平気で納期を延長させようとする。
- 元々はソリダスワークスの社員。ソリダスの看板ゲームである「ソードクロニクル」初期三部作のメインプランナーだったが、「Ⅳ」の製作時に仙水やソリダス上層部との確執が深まり退社。スタジオG3を設立してからも、ソリダスが絡んだ仕事は頑なに拒否し続けていた。そんな中、月山との出会いが彼を一歩前進させることとなる。
- 月山星乃(つきやま ほしの)
- IT 総合企業インフォセレクト社員。
- バリバリのキャリアで周囲からも出世を有望視されていたが、上司の策略によりスタジオ G3 に出向させられるはめに。
- 秋田出身。自宅でリラックスしている時や感情的になった時には秋田弁を喋る。ちなみに自宅で一人の時は「3-B 月山」と胸に書かれた学生時代のジャージとメガネをかけている。(人前に出る時、仕事時はコンタクト)
- 子供向け特撮番組『電脳戦士モバイラー』の大ファンで、変身ポーズも完璧に覚えている。本人はそのことを隠しているつもりらしいが、周囲には完全にバレている。
- 谷崎七海(たにざき ななみ)
- スタジオ G3 の立ち上げメンバーでチーフグラフィッカー。元ソリダスワークス社員。
- スタジオ G3 には似つかわしくない(?)清楚な雰囲気を持つ女性。いつも無茶をしようとする太陽をなだめる役目もしている。
- 依田敦史(よだ あつし)
- スタジオ G3 のチーフプログラマー。G3内では一番年上。
- 様々な会社を渡り歩いているので経験も豊富。業界の暴露本を出すのが夢らしい。
- 阿部茉莉(あべ まり)
- スタジオ G3 のグラフィッカー。愛称はアベマリ。隠れ巨乳。
- 世間で言われる腐女子であり、ボーイズラブや男同士(しかも社内の)のカップリングを考えるのが好き。
- そのため、自身の恋愛より他人の恋愛を見るのが好きな様である。
- 剣持千明(けんもち ちぎら)
- スタジオ G3 のグラフィッカー。
- 金田正志(かねだ まさし)
- スタジオ G3 のプログラマー。愛称はマサ。
- ゴウ・ロドリゲス(ごう ろどりげす)
- スタジオ G3 のプログラマー。日系三世で元米国海兵隊所属の巨漢。愛称はロド。
[編集] ソリダスワークス
- 仙水伊鶴(せんすい いづる)
- 総合アミューズメント企業ソリダスワークス AM2 局々長。
- 太陽とは幼少時からの仲で、ソリダスに入社後も仲良くやってきたはずだったが、「ソードクロニクルⅣ」の製作時に「ソリダスが欲しいのはお前(太陽)ではなく、「ソード」という看板」と言い放ち、太陽との確執を深いものとした。
- 会社の自室を「スタートレック」風に改造している。