李応
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李 応(り おう)は、中国の小説で四大奇書の一つである『水滸伝』の登場人物。
梁山泊第十一位の好漢。天富星の生まれ変わり。済州の独竜岡にある李家荘という村の長者。点鋼槍の名手であり、また背中に隠した飛刀を使えば百歩離れた所から人を打ち倒せた。その武芸から撲天鵰(天を打つ鷹の意)と渾名されていた。
注意:以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。
[編集] 生涯
梁山泊などの山賊の住処が近かったため、自分の村と隣の祝家荘、扈家荘の三村で同盟を結んで事が起こったら助けあうと約束をしていた。ある日楊雄、石秀というふたりの男が腹心の杜興に伴われて屋敷にやってくる。彼らの仲間の時遷が祝家荘に捕らわれたということで、助けるために手紙を出した。祝家の三兄弟に突っぱねられたために自らで出向くが、矢を射かけられて怪我を負う。梁山泊の仲間だと思われることを恐れて、屋敷に戻って静観を保った。祝家荘と梁山泊の戦いが終わると、呉用の計略で屋敷を焼かれてしまい、しぶしぶながら梁山泊に身を寄せた。
梁山泊では金銭糧食の管理を担当。各地の戦いでは守備隊や補給隊などを指揮して、前線に出ることは少なかった。方臘討伐後、中山府の都統制に任じられる。半年ほど任に当たった後、柴進らが任を辞したことを知り、李応も病と称して杜興と独竜岡に帰る。富豪となって天寿を全うした。