李修京
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李 修京(イ・スゥギョン、YI Sookyung)は、韓国出身の歴史社会学者である。立命館大学大学院社会学研究科博士後期修了(社会学博士)。現在、東京学芸大学教育学部准教授を務めている。
専門は歴史社会学、平和学、韓国朝鮮社会・文化論。日本平和学会企画委員、日本社会文学会評議員、山口家庭教育学会の理事を勤め、第13回韓国語弁論大会の審査委員長などを歴任。韓流文化の春川市広報大使。2005年度日本女性文化賞を受賞。
[編集] 著書
- 『「種蒔く人」の潮流』(共著、1999年5月、文治堂)
- 『クラルテ運動と「種蒔く人」』(共編著、2000年4月、御茶の水書房)
- 『地域から世界へ』(共著、2001年12月、山口新聞社刊)
- 『韓国の近代知識人と国際平和運動』(単著、2003年1月23日、明石書店) 科学研究費で出版
- 『小林多喜二生誕100年・没後70周年記念シンポジウム記録集』(分担執筆、2004年2月、東銀座出版社)
- 『ハングル読本―基礎から読解まで』(李修京編著、2004年3月、明石書店)
- 『変動社会における子どもの社会化に関する国際比較研究』(第4章「放課後教育(私教育)と進学期待」執筆、2004年6月、山口県立大学国際共同学術調査研究教育班、瞬報社)
- 『世界史の中の関東大震災』(共著、2004年9月、日本経済評論社)
- 『帝国の狭間に生きた日韓文学者』(単著、学術研究助成金で出版、2005年2月、緑陰書房)
- 『フロンティアの文学』「関東大震災直後の日韓報道状況と種蒔き社の対応」(共著、2005年3月、論創社)
- 『この一冊でわかると韓国文化―総合韓国文化』(単著、明石書店、2005年4月)
- Cram Schools (After School Schooling) and Expectations of Academic Progress (China, Japan and Korea),Japan, Jyunpousha,2005)(分担執筆、2005年4月)
- 『「種蒔く人」の精神』(共著、DTP出版、2005年)
- 『ジェンダーの視点からみる日韓近現代史』(一部コラム担当、梨の木舎、2005年9月、韓国と日本同時出版)
- 『いま中国によみがえる小林多喜二文学』(「若くして死したる小林多喜二と尹東柱」、東銀座出版社、2006年2月)
- 『平和学を拓く』(共著者に安斎育郎、ヨハン・ガルトゥングなど。かもがわ出版、2006年2月)
[編集] 翻訳(一部のみ)
- ジョセフ・ロートブラット他編『核兵器のない世界へ』(英文から和文へ共訳、1995年、かもがわ出版)
- 谷内豊『消えぬ傷痕』、韓国の題名『黎明の歳月』(和文から朝鮮語へ、1999年、韓国図書出版ジョウンナル)
- 鄭晋錫教授論文『韓国最初の女性記者・李王玉璟の生涯考察』(2004年3月、「山口県立大学国際文化学部紀要」第10号)
- 朴康守教授論文『鄭芝溶の日本語詩研究』(2005年3月、「山口県立大学国際文化学部紀要」第11号)
- 安斎育郎教授『人はなぜだまされるか』(2006年1月、韓国ヨンガン社)
- 趙鎮基教授論文「主体の忘却と国策への屈従―日帝末の生産小説に現れた収奪の現場」『社会文学』第23号、日本社会文学会、2006年2月末)など、多数。
上記のほか、アジア社会と韓流文化の社会的分析、儒教とアジア文化、在韓米軍考察などの論文、多数。