本名ダム
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本名ダム(ほんな-)は、福島県大沼郡金山町大字本名当子ヶ原にある一級河川・阿賀野川水系只見川に建設されたダムである。ダム湖はなく、貯水目的よりも水力発電目的が主流となっている。
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[編集] 沿革
日本発送電(日発)による「只見川筋水力開発計画概要」の一環として1952年(昭和27年)に着工、1954年(昭和29年)に竣工された。
この「只見川筋水力開発計画概要」は、豪雪地帯で峡谷が多い急流河川である只見川に目をつけ、水力発電所を目的に1947年(昭和22年)に発表したものである。只見川に階段状のダム式発電所を建設する計画で、これにより只見川・阿賀野川・伊南川・大津岐川の計23箇所にダムが設置されることとなった。本名ダムはそのうちの一つであり、他にもこの計画による主なダム式発電所として奥只見ダム・田子倉ダムなどがある。また、本名ダムから上流に滝ダム・発電所、下流に上田ダム・発電所がある。
[編集] 本名発電所
本名発電所(ほんなはつでんしょ)は、本名ダム横に建設された発電所。1954年(昭和29年)8月の運用開始から現在に至るまで東北電力が所有する。また付近には本名変電所が存在する。