木畑洋一
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木畑 洋一(きばた よういち、1946年10月11日 - )は、日本の歴史学者、東京大学総合文化研究科教授。専門は、イギリス現代史、国際関係史。
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[編集] 経歴
岡山県生まれ。岡山県立岡山操山高等学校を経て、1970年東京大学教養学部イギリス分科卒業、同大学院社会学研究科国際関係論専攻修士課程修了、72年博士課程中退、イギリス・ウォーリック大学に留学。77年東京外国語大学専任講師、助教授,83年東京大学教養学部助教授、教授。研究科長(教養学部長を兼任)、歴史学研究会委員長を務めた。
1997年『帝国のたそがれ』で、大平正芳記念賞を受賞。
[編集] 著書
[編集] 単著
- 『支配の代償――英帝国の崩壊と「帝国意識」』(東京大学出版会, 1987年)
- 『日独伊三国同盟と第二次大戦』(岩波書店[岩波ブックレット], 1988年)
- 『帝国のたそがれ――冷戦下のイギリスとアジア』(東京大学出版会, 1996年)
- 『国際体制の展開』(山川出版社[世界史リブレット], 1997年)
- 『第二次世界大戦――現代世界への転換点』(吉川弘文館, 2001年)
- 『イギリス帝国と帝国主義――比較と関係の視座』(有志舎, 2008年)
[編集] 共著
[編集] 編著
- 『大英帝国と帝国意識――支配の深層を探る』(ミネルヴァ書房, 1998年)
- 『「南」から見た世界(6)グローバリゼーション下の苦闘――21世紀世界像の探究』(大月書店, 1999年)
- 『講座戦争と現代(2)20世紀の戦争とは何であったか』(大月書店, 2004年)
- 『ヨーロッパ統合と国際関係』(日本経済評論社, 2005年)
- 『イギリス帝国と20世紀(5)現代世界とイギリス帝国』(ミネルヴァ書房, 2007年)
[編集] 共編著
- (村岡健次)『世界歴史体系・イギリス史(3)近現代』(山川出版社, 1991年)
- (佐々木隆爾・高嶋伸欣・深澤安博・山崎元・山田朗)『ドキュメント真珠湾の日』(大月書店, 1991年)
- (尾形勇・樺山紘一)『20世紀の歴史家たち・世界編(上・下)』(刀水書房, 1997年)
- (川北稔)『イギリスの歴史――帝国=コモンウェルスのあゆみ』(有斐閣, 2000年)
- (イアン・ニッシュ, 細谷千博, 田中孝彦)『日英交流史 1600-2000――政治・外交(1・2)』(東京大学出版会, 2000年)
- (山内久明・草光俊雄)『ヨーロッパの文化と社会――イギリスを中心として』(放送大学教育振興会, 2002年)
- (小菅信子, フィリップ・トウル)『戦争の記憶と捕虜問題』(東京大学出版会, 2003年)
- (佐々木雄太)『イギリス外交史』(有斐閣, 2005年)
[編集] 訳書
- E・J・ホブズボーム『反乱と革命』(未來社, 1979年)
- アーノ・マイヤー『ウィルソン対レーニン――新外交の政治的起源 1917-1918年(1・2)』(岩波書店, 1983年)
- P・J・ケイン, A・G・ホプキンズ『ジェントルマン資本主義の帝国(2)危機と解体 1914-1990』(名古屋大学出版会, 1997年)