大月書店
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大月書店(おおつきしょてん)は、日本の出版社。主に、社会、政治、人文、思想などを中心とした図書を刊行している。マルクス主義関連の図書については屈指の刊行数を誇る。
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[編集] 所在地
[編集] 沿革
戦後まもなく創業し、マルクスやレーニンの著作を出版することを中心に業務をはじめた。1950年代にはまず『マルクス・エンゲルス選集』や『スターリン全集』、そして『レーニン全集』や『マルクス・エンゲルス全集』の刊行も開始した。文庫版のシリーズとして〈国民文庫〉を発刊し、当時の東側陣営に属する政治家、西側主要共産党指導者の著作も収録した(ただし、北朝鮮・キューバ・ユーゴの著作は収録しなかった)。古典的な文献以外にも、ソ連の哲学関係の書物も多く翻訳出版していた。
1970年代ころから、〈国民文庫〉に〈現代の教養〉シリーズをもうけ、自然科学の入門書や、朴正煕政権下で弾圧をうけた金芝河のエッセイなどを刊行したが、1980年代からは教育分野を中心に出版方向を定めるようになった。
1990年代には、活版印刷の衰退によって過去の出版物の重版が困難になったことから、『マルクス・エンゲルス全集』を書籍の形態からCD-ROMタイプに模様替えをして、電子出版物の分野に衝撃を与えた。
[編集] 主な発行物
- カール・マルクス『資本論』
- 村田陽一訳『共産党宣言』(大月センチュリーズ版)
- 『マルクス・エンゲルス8巻選集』第2巻、大月書店
- 歴史教育者協議会『日の丸・君が代にどう立ちむかうか』
- 伊田広行著『はじめて学ぶジェンダー論』
- 蟻塚亮二『うつ病を体験した精神科医の処方せん』
- 栃折久美子『手製本を楽しむ』
- ジークムント・バウマン『近代とホロコースト』
- 「マルクス・エンゲルス全集」
- 「マルクス・エンゲルス8巻選集」
- 「レーニン全集」
- 「レーニン10巻選集」
- 「ジェンダーフリー絵本」シリーズ
etc.