日蝕
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『日蝕』(にっしょく)は、平野啓一郎の小説。平野のデビュー作である。
[編集] 概要
事実上の持ち込みにより1998年に、新潮8月号に一挙掲載され「三島由紀夫の再来」というコピーとともにセンセーショナルなデビュー作となる。同年10月に新潮社より単行本が刊行される。翌1999年2月に第120回芥川賞を受賞する。見なれない漢字・措辞を織りまぜた古風な文体、15世紀の中世フランスという特殊な舞台設定、衒学趣味などから話題となる。2003年に新潮文庫に収録される(ISBN 4101290318)。
芥川賞では石原慎太郎を除くほぼ全ての選考委員から高い評価を受け、受賞に至った。23歳での受賞は第56回の丸山健二と並ぶ当時の最年少記録であった。